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『スパイダーマン』第3作、マーベル・スタジオとソニーが共同製作 ─ 2021年7月16日米公開、「複数のユニバースを横断する唯一のヒーロー」に

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
© 2019 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved. | MARVEL and all related character names: © & ™ 2019 MARVEL.

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を指揮する米マーベル・スタジオと、『スパイダーマン』映画を手がける米ソニー・ピクチャーズが、『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)に続くシリーズ第3作(タイトル未定)を共同製作することを公式に発表した。米DeadlineVarietyなど複数のメディアが報じている。

発表によれば、MCU版『スパイダーマン』第3作は2021年7月16日に米国公開予定。過去2作品と同じく、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長、エイミー・パスカル氏の両名がプロデューサーとして続投。ピーター・パーカー/スパイダーマン役のトム・ホランドが主演を務める。

2019年8月21日、マーベル・スタジオとソニーが『スパイダーマン』シリーズの次回作の出資条件をめぐって対立、交渉が決裂したとの報道が伝えられた。これにより、スパイダーマンがMCUを離脱するとの見込みが大きくなっていたが、今回の発表に至るまで、両社から事業提携の今後について正式発表はなされていなかったのである。ただし、これまでファイギ社長やホランドはスパイダーマンのMCU離脱をほのめかす発言に及んでいたほか、ソニー・ピクチャーズ会長兼CEOのアンソニー・ヴィンシクエラ氏も「扉は閉ざされている」として、交渉がいったん終了したことを明かしていた

ディズニー/マーベルとソニーの交渉決裂が報じられた際、対立の原因は「ディズニーがソニーに50対50の資本関係を求めたため」だとされていた。しかしDeadlineによると、2019年9月26日(米国時間)の新契約では、ディズニーが出資の25%を負担、収益の25%を得るという条件に改められたとのこと(ディズニーが保有するスパイダーマンの商品化権に変更はない)。この条件は『スパイダーマン』第3作について適用されるもので、『スパイダーマン』シリーズのその後の展開は不明。今回の契約には、スパイダーマンが別のMCU作品にも1本登場するとの内容も含まれているという。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
© 2019 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved. | MARVEL and all related character names: © & ™ 2019 MARVEL.

「ユニバースを横断するヒーロー」

『スパイダーマン』第3作への参加にあたり、ファイギ社長は以下のコメントを発表。ディズニー/マーベルとソニーがどのような契約を結んだのか、正確なところを全て把握することはできないものの、ここではスパイダーマンが「複数のシネマティック・ユニバースを横断する唯一のヒーロー」になると明言されている。

「MCUにおけるスパイディの旅が続くことに感激しています。私が、そしてマーベル・スタジオの誰もが、この仕事を続けられることを非常にうれしく思っているのです。スパイダーマンはパワフルなアイコンであり、ヒーローであり、彼の物語は世界中の、あらゆる年齢の観客を横切っていくもの。また偶然にも、彼は複数のシネマティック・ユニバースを横断するスーパーパワーを持つ唯一のヒーローでもあります。つまり、ソニーは独自のスパイダーバースの開発を続けることになります。未来にどんな驚きが待っているのか、まだ誰にも分かりません。」

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)でMCUに参入して以降、ホランド演じるピーター・パーカー/スパイダーマンは、『ヴェノム』(2018)をはじめとするソニー独自の『スパイダーマン』関連作品に登場していなかった。しかし、このたび「複数のユニバースを横断する」と語られている以上、スパイダーマンは今後MCUのみならず、ソニーのスパイダーマン・ユニバース作品にも登場するとみられる。

Deadlineによると、MCUとソニー独自のユニバースは、互いに「呼びかけ、答える」関係になる可能性があるとのこと。両者の内容を受け入れ合う、“ディテールをシェアする”ユニバースになりうるというのだ。ただし、現時点で「詳細は時期尚早」とされていることには留意したい。米The Hollywood Reporterでは「MCU版スパイダーマンの物語を終えることが計画されている」とも伝えられており、第3作を経たあとの展開は未知数と見るべきだろう。そもそも『ファー・フロム・ホーム』が公開された時点でさえ、第3作がどうなるかは誰にも分からなくなっていたのだ。

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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