『スパイダーマン:スパイダーバース』大ヒット、世界興収2億ドル突破 ─ 続編・スピンオフ映画も進行中

映画版「スパイダーマン」シリーズの新機軸、アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』が世界的に好調だ。2018年12月30日(米国時間)の時点で、本作の全世界興行収入が2億ドルを突破したという。
米Box Office Mojoによれば、12月30日時点で『スパイダーマン:スパイダーバース』の米国興収は1億414万ドル8,730ドル。海外興収は1億960万ドルで、累計額は2億1,374万8,370ドルとなっている。激戦区のクリスマス~年末商戦において、ヒーロー映画&スパイダーマン映画という強みこそあれ、“次元を超えて多数のスパイダーマンが登場する”という、一般層にはいささかマニアックなストーリーをもつアニメ映画としては大健闘だ。
『スパイダーマン:スパイダーバース』の主人公は、従来の映画版でおなじみピーター・パーカーではなく、ニューヨーク・ブルックリンに暮らす中学生マイルス・モラレス。スパイダーマンではあるが、力をうまくコントロールできないモラレスは、あるとき、時空が何者かによって歪められる危機に直面。マイルスはピーターの指導を受けて一人前のスパイダーマンになるべく訓練を開始する。そんな中、女性スパイダーマンのスパイダーグウェンが次元を越えてマイルスの世界にやってくるのだった。

伝えられているところによると、本作の製作費は9,000万ドル。予告編でも思わず目を見張る、CGと手描きアニメーションの融合、コミックがそのまま動くかのような映像表現には想像を絶する作業が要されたとみられる。ホリデー・シーズンまっただなかの12月末に2億ドルを突破したことは、ソニー・ピクチャーズにとって大きな成果といえそうだ。なにせ同社は、すでに続編とスピンオフ映画の企画を始動させているのである。
本作は米国で「スパイダーマン映画で一番」「2018年最高傑作」といった批評家からの絶賛を受けているほか、クリス・プラットやトム・ホランドからもお薦めの声が寄せられた。ゴールデングローブ賞にノミネートされるなど、2018年度の賞レースでも大きな注目を浴びている。
なお2019年3月8日(金)の日本公開にあたっては、小野賢章・宮野真守・悠木碧が声優を務める日本語吹替版の上映も決定済み。本国版とは異なる独自のアプローチで製作された吹替版の予告編は、海外ファンの間で「オリジナル版よりも良い」と大評判となっている。
『スパイダーマン:スパイダーバース』の監督は『リトルプリンス 星の王子さまと私』(2015)脚本のボブ・パーシケッティ、『22ジャンプ・ストリート』(2014)脚本のロドニー・ロスマン、『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』(2012)のピーター・ラムジー。製作総指揮は『LEGO(R) ムービー』(2014)のフィル・ロード&クリス・ミラーが務め、脚本はクリスとロドニーが共同執筆した。
映画『スパイダーマン:スパイダーバース』は2019年3月8日(金)全国ロードショー。
『スパイダーマン:スパイダーバース』公式サイト:http://www.spider-verse.jp/
Source: Box Office Mojo