『ジャスティス・リーグ』スナイダー・カット、続編計画はナシ ─ 「2時間半は未公開映像」独立作品として進行か

DC映画『ジャスティス・リーグ』(2017)のザック・スナイダー監督は、もともと3部作として大スケールの物語を構想し、同作は第1弾となるはずだったといわれる。しかし製作途中にザックは降板し、後任のジョス・ウェドンによって当初の計画とは異なる形で映画が完成したことから、3部作のプロジェクトは丸ごと頓挫してしまった。
ならば、ザック自身のビジョンを蘇らせる、“スナイダー・カット”こと「ザック・スナイダーズ・ジャスティス・リーグ(原題:Zack Snyder’s Justice League)」に続編はありうるのか。ファンやメディアの間で噂と推測が広まる中、ザック自身は続編の計画をきっぱりと否定した。
「今回のあとにも(『ジャスティス・リーグ』の)映画を作れるという期待はしていません。もしそうなったら素晴らしいでしょうが、道のりはあまりにも遠い。実際、それで良いと思うんです。」
Ping Pong Flixによるザックのコメントは、スナイダー・カットにザック自身の計画が十二分に詰まっていることを予感させる。1話1時間、計4時間という大ボリュームで展開される物語は、劇場公開版とはまるで異なるとされ、ザックはキャストを再招集しての再撮影も実施。当初の構想に基づくどころか、当時は計画していなかったという『スーサイド・スクワッド』(2016)のジャレッド・レト版ジョーカーも登場させるなど、新たに生まれ変わる『ジャスティス・リーグ』の内容は未知数だ。ただし、いまやザック自身も3部作ではなく独立した作品として製作を進めていることは確かだろう。
なお、すでにスナイダー・カットのポストプロダクション(撮影後作業)は終盤戦を迎えており、2020年11月17日(米国時間)現在、ザックは「映像の編集は固まったのでVFXショットを確認しているところ」だという。「たぶん(4時間のうち)2時間半は未公開映像だと思います。みなさんに初めての体験として楽しんでもらえると思います」。最初で最後のスナイダー・カット、その仕上がりに今から期待すべし。
Sources: Ping Pong Flix, Comicbook.com, Syfy