スティーブン・ソダーバーグ、『セックスと嘘とビデオテープ』『ハイ・フライング・バード』続編企画を進行中

『オーシャンズ11』シリーズや『コンテイジョン』(2011)などの映画監督スティーブン・ソダーバーグが、デビュー作『セックスと嘘とビデオテープ』(1989)とNetflix映画『ハイ・フライング・バード -目指せバスケの頂点-』(2019)の続編企画に着手していることがわかった。
ビデオポッドキャスト「Flaviar’s NightCap Live」に登場したソダーバーグは、新型コロナウイルスの影響による自宅待機の期間中、すでに3作品の脚本を書き終えたことを明かしている。自主隔離生活の中、「自分自身の秩序と正気を保つために脚本を書こうと決めた」というソダーバーグは、わずか6~7週間で3作品の執筆を完了したそう。もっとも、本人いわく「これほど長く執筆を続けたのは1985年の夏以来」だったという。
「3本のうち、ひとつはリライトで、ひとつはオリジナル。そして、もうひとつはずっとやりたかった小説の脚色です。オリジナルの本は『セックスと嘘とビデオテープ』の続編。しばらく考えていたアイデアだったんですが、もう一度やる方法を思いついたので書きました。実現させたいですね。」
『セックスと嘘とビデオテープ』は、とある理想的な弁護士夫婦に隠されていた嘘が、夫の友人が訪ねてきたことから暴かれていく物語。本作でソダーバーグはカンヌ国際映画祭のパルム・ドール(最高賞)に史上最年少で輝き、主演のジェームズ・スペイダーも男優賞を受賞。2002年、ソダーバーグは本作の“精神的続編”といわれる『フル・フロンタル』を発表したが、ふたつの作品に直接的つながりはなかった。もし続編が実現すれば、実に30年越しの企画となるわけだ。
またソダーバーグによると、脚色をおこなった小説とは、『オーシャンズ13』(2007)『ガールフレンド・エクスペリエンス』(2009)でタッグを組んだ脚本家デヴィッド・レヴィーンによるクライムノベル『City of the Sun(原題)』。数年前にデヴィッドから許可を得て作業に入り、そのあと中断されていたものを、自主隔離の期間中に完了させたという。
なお米al.comでは、俳優のアンドレ・ホランドが、主演を務めた『ハイ・フライング・バード』の続編企画が進行していることを認めている。同作はバスケットボール界を舞台に、エージェントのレイ・バークが、担当する新人選手と自らのキャリアを守るべく業界の慣習に挑む物語。コロナ禍を受けて「レイ・バークならどうするでしょう?」と尋ねられたホランドは「その質問には90分の映画で答えられると思います」と発言。ソダーバーグも含めて話し合いが行われており、「きっと実現しますよ」と語った。なお、続編でもソダーバーグ自身が監督を務めるかどうかはわかっていない。
Sources: NightCap Live, al.com