【ネタバレ】『ハン・ソロ』ラストのキャラクター、制作終盤に登場が決定していた ― 脚本に名前なし、出演者にも知らされず

映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)の脚本には、思わぬ人物の存在が書かれていなかったという。物語の終盤に登場する、あの人気キャラクターのことだ。脚本家のジョン・カスダン、ロン・ハワード監督らがその秘密について米国のメディアにて語っている。

注意

この記事には、映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のネタバレが含まれています。すでに作品を鑑賞された方向けの内容となりますのでご注意下さい。なお、このページをSNSにてシェア頂く際は、記事内容に触れないようお願い致します。


ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー

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ダース・モール、実は生きていた

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の終盤に登場するのは、シリーズのファンにとってはおなじみのダース・モールだ。本作の時系列は『エピソード3/シスの復讐』(2005)と『エピソード4/新たなる希望』(1977)の間に位置するため、『エピソード1/ファントム・メナス』(1999)でオビ=ワン・ケノービと対決して胴体を真っ二つにされて闇の底へ消えていったモールは、その後も生きながらえていたということになる。

そんなモールだが、実はエピソード1よりも後を描いたアニメシリーズ『クローン・ウォーズ』(2008-2014)、『反乱者たち』(2014-2018)で再登場を果たしていた。つまり、彼が生き延びていたという事実はシリーズの熱心なファンにとっては周知の事実だったのだ。モールはオビ=ワンへの復讐を誓い、一時は下半身を失いながらも再戦を目指して裏社会で暗躍を重ねていた。クローン戦争のさなか、犯罪組織シャドウ・コレクティヴの筆頭者にもなっているのだ。本作『ハン・ソロ』では、モールが同じく犯罪組織クリムゾン・ドーンの重鎮としてキーラとの繋がりを持っていたことが明かされる。

しかしロン・ハワード監督が米/Film誌に語ったところによれば、モールが映画のラストで登場することは制作の終盤まで決まっていなかったという。

「(脚本には)“ボス(Boss)”と書かれていました。彼ら(脚本家チームやルーカスフィルム)は、それが誰なのかを決めていて、秘密にしてるだけなんだと思っていたんですが、そうじゃなかったんです。モールの名前が候補に挙がっていたので、僕は一生懸命推しました。あのキャラクターを出すのはすごく効果的だと思ったんですよ。
息子のリード――31歳で、ゴルファーをしていて、スター・ウォーズの大ファンです――に、直接尋ねたり詳しく話したりはしませんでしたが、(モールが登場する)可能性があると話したら、とてもクールだと言ってくれました。それで、彼らの世代には非常に面白いアイデアなんだと思ったんです。それからもう少しリサーチをして、あのキャラクターがどこでどうなっていたのかを理解しました。(脚本家の)カスダン親子も乗ってくれましたね。」

一方で、そのカスダン親子はモールの登場を初期段階から構想していたとも話している。米Variety誌による、ジョン・カスダンへのインタビューを参照してみよう。

「すごく初期の段階で、(モールを)登場させたいと思っていました。この犯罪組織はドライデン・ヴォスというキャラクター以上に大きな存在だからです。ドライデンは組織を仕切っているわけじゃなくて、その上にはもっと恐ろしい人物がいる。誰がいいかな、と思っていたんですよ。
(アニメシリーズで)モールは裏社会に入っていきましたが、この映画で描かれる頃、正史において彼の人生がどうなっているかは不明瞭、グレーでした。そこで、“このキャラクターを使えれば、恐ろしい人々の世界にもぴったりフィットするぞ”と思い始めたんです。」

 

モールの登場シーンは2018年1月、最小限のスタッフのみで極秘裏に撮影されたという。もちろん参加したスタッフには口外が禁じられた。すなわちキーラ役のエミリア・クラークは、自分がダース・モールに話しかけているとは知らずにあのラストを演じていたのである。ハン・ソロ役のオールデン・エアエンライクも、公開の直前までモールが登場することを知らなかったと米Entertainment Tonightに語っている。

「脚本は“何者かが現れる”という感じで、誰が出てくるのかはわからなかったんです。(撮影中)スタッフや俳優たちは、誰なんだろうってたくさん予想していましたよ。僕が知ったのは数ヶ月前(2018年6月中旬時点)のことで、すごく遅かったんです。[中略]なかには(モールが登場すると)確信してた人もいましたね。いろんな噂があったので。」

本作でダース・モールの身体を演じたのは、『ファントム・メナス』以来の登場となるレイ・パーク。声は『ファントム・メナス』のピーター・セラフィノウィッツではなく、『クローン・ウォーズ』『反乱者たち』のサム・ウィットワーが担当した。ちなみに監督によれば、モールの登場シーンは2回撮影されていたそう。その理由は「1回撮った時点では、ちょっとモールっぽくなかった」からだとか……。

ところでダース・モールが『ハン・ソロ』でスクリーンに帰ってきたということは、もしかして今後、若きハン・ソロとの対決もありうるということなのだろうか? オールデンはその質問に対して、「もしかしたらね。(実現すれば)すごくクールだと思います、最高ですね」とだけ答えた。

映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は2018年6月29日より全国の映画館にて公開中

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』公式サイト:https://starwars.disney.co.jp/movie/hansolo.html

Sources: /Film, Variety, ET

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THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくお伝えしたいと思っています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp へ。

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