『ソニック・ザ・ムービー』米国公開日が約3ヶ月延期に ─ デザイン修正に時間要する

日本発の大人気ゲーム「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」初のハリウッド実写映画『ソニック・ザ・ムービー』が、米国公開を約3ヶ月延期することがわかった。監督のジェフ・ファウラーが自身のTwitterにて告知した。
発表によれば、『ソニック・ザ・ムービー』の米国公開日は2019年11月8日から2020年2月14日へと変更。監督からは「ソニックの修正に、もう少しお時間をください」とのメッセージが添えられている。
Taking a little more time to make Sonic just right.#novfxartistswereharmedinthemakingofthismovie pic.twitter.com/gxhu9lhU76
— Jeff Fowler (@fowltown) 2019年5月24日
本作は2019年4月末に米国で予告編が公開されるや、従来のデザインとはかけ離れた容姿にファンからの不満が噴出。YouTubeの米国版予告編は高評価37万件、低評価66万件(5月25日時点)という厳しい数字が示されていた。激しい批判を受けて、製作側はソニックのデザインを急遽修正することを発表。「キャラクターをベストに描くべく全力を尽くします」とのコメントを記していた。
むろん、公開まで約半年というタイミングで、主人公となるキャラクターのデザインを修正することは並大抵の仕事ではない。公開延期にあたっては、洋画のエンドクレジットに表示される「この映画の製作で危害を受けた動物はいません(No animal was harmed in the making of this film.)」という文言のパロディとして、監督から「#この映画の製作で危害を受けたVFXアーティストはいません(#novfxartistswereharmedinthemakingofthismovie)」とのハッシュタグが添えられているほどだ。逆にいえば、公開を3ヶ月伸ばさなければ危害を受けるスタッフが出かねないということか…。
奇しくもソニックの再デザインが伝えられたのは、同じく日本発の人気ゲーム「ポケットモンスター」の初めての実写映画『名探偵ピカチュウ』の日本公開日だった。同作のロブ・レターマン監督は、『ソニック』チームに「我々には不可能に思えますが、だからといって彼らに出来ないというわけではないでしょう」とエールを送りつつ、「自分だったらやりたくないです」と本音を漏らしていた。やはり製作の舞台裏を知る者ほど震え上がる事態なのである。
なお『ソニック・ザ・ムービー』は2019年12月に日本公開予定だったが、このたびの米国公開延期を受けて、こちらもスケジュールは変更されるものとみられる。詳細は日本公式からの発表を待ちたい。
『ソニック・ザ・ムービー』公式サイト:https://sonic-movie.jp/