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「サウスパーク」新作映画14本、2027年までに製作決定 ─ テレビ版は第30シーズンまで更新

サウスパーク
Photo Credit: Comedy Central

アメリカの人気コメディアニメ、「サウスパーク」の新作映画が2027年までに14本製作されることがわかった。米ViacomCBSが発表した。

「サウスパーク」は1997年にアメリカでの放送がスタートした長寿アニメシリーズで、コロラド州のサウスパークに暮らす少年スタン、カイル、エリック、ケニーの4人が、毎回のように騒動に巻き込まれたり、人々を騒動に巻き込んだりする。社会問題・政治問題の風刺、過激な描写、さまざまなパロディなどで人気を博し、1999年には映画版も製作されている。

シリーズを手がけるトレイ・パーカー&マット・ストーンは、このたびViacomCBS傘下のMTV Entertainment Studiosと契約を更新し、同社の映像配信サービス「Paramount+」にて2027年までに新作映画を14本製作すること、およびテレビシリーズを第30シーズン(2027年放送予定)まで製作することを決定。6年間の契約金は9億ドルにのぼり、二人は年間1億5,000万ドルのほか、「サウスパーク」シリーズの利益も受け取ることになるという。

発表によると、「サウスパーク」新作映画14本のうち、最初の2本は2021年内に配信予定。2022年にはシリーズ誕生から25周年を迎えるため、さらなる新作のリリースとともに大きな盛り上がりが期待される。ただしViacomCBSは、Paramount+のサービス開始前に、過去シーズンの配信権を米HBO Maxに販売しており、自社サービスでこの人気作を配信できない状況にある。自社だけの「サウスパーク」コンテンツを拡充するため、ViacomCBSは大規模な契約更新に踏み切ったのだ。

なお「サウスパーク」は2019年に第23シーズンが製作され、2020年9月にはコロナ禍を題材にした「パンデミック・スペシャル」、2021年3月には「ワクチン・スペシャル」を放送。ともに年間トップ級の視聴者数を記録した。トレイ&マットは契約更新にあたり、「パンデミック下で番組を作るための新たな方法をサポートし、また新しい挑戦をさせていただきました」とViacomCBSへの感謝を表明。「従来の『サウスパーク』に戻るのも楽しみですが、新しいフォーマットも試してみることにします。いつも一緒に挑戦してくださるパートナーが得られたことを心よりうれしく思います」

ちなみに2027年までに新作映画14本というと多い気もするが、マーベル・シネマティック・ユニバースは2021年から2023年までに少なくとも10本の映画を製作、2021~2022年には10本のテレビシリーズを配信する。現代の観客にとっては、もはや特段驚くような本数ではないのかも?

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Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。