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『ノーカントリー』イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン新作に参加しなかった理由とは ─「もう映画を作りたがらなかった」と作曲家が説明

コーエン兄弟
Photo by Shelly Prevost https://www.flickr.com/photos/photogism/26686071841 | Remixed by THE RIVER

『ファーゴ』(1996)『ノーカントリー』(2007)など数多くの名作映画を共同で手掛けたきた兄弟監督、ジョエル&イーサン・コーエン。ジョエルは次回作として、デンゼル・ワシントン&フランシス・マクドーマンド共演『The Tragedy Of Macbeth(原題)』を控えているが、本作には、イーサンのクレジットがどこにも含まれていない。これまで幾度に渡り仕事を共にしてきた兄弟が、本作ではなぜ共同で取り組まなかったのだろうか?

そんな気になる疑問について答えてくれたのは、コーエン兄弟による作品の大半を担当してきた映画作曲家、カーター・バーウェルだ。Score: The Podcastにて、ジョエルが本作を単独で手掛けた理由について、「イーサンはもう映画をつくりたがらなかったからです」「ほかのことをやりたがっていました」と説明。バーウェルは、兄弟の関係性が悪化したわけではないというが、「ジョエルがこの映画のあとにどうするのかは、わかりません」とも続けている。

イーサンが映画製作業からの引退を考えているとも読み取れる内容だが、ふたりが再び映画を共同で手掛けることはあるのだろうか。バーウェルによると、その希望はまだ残されていそうだ。「ふたりが一緒に執筆した脚本が大量にあるので、またそこに戻ってくることを願っています。いくつか読ませてもらいましたが、素晴らしいものばかりでした」。

『ブラッド・シンプル』(1984)でデビューしたコーエン兄弟だが、いまではイーサンが63歳で、ジョエルが66歳。バーウェルは引退について、「私たちは皆、よくわからなくない年齢に差し掛かってきています。全員引退する可能性だってあるでしょう。素晴らしく予測不可能な仕事です」と説明。ハリウッドの巨匠、クリント・イーストウッドは91歳になった現在でも、コンスタントに映画を作り続けている。もちろん価値観や、物事への関心や興味は移り変わるものだが、それでもコーエン兄弟が再び揃って映画を製作する日が訪れることを願うばかりだ。

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Source: Score: The Podcast , ScreenRant

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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