『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』ハイドロマンの初期デザインが公開、コスチュームを着ている

2019年夏の大ヒット作となったマーベル・シネマティック・ユニバース映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』に登場したヴィランの一体、ハイドロマンの初期コンセプトアートが公開された。最終的な劇場版とは全く異なる印象だ。
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シェアしたのは、クリーチャー・デザイナーのジェラッド・S・マランツ。マーベルやDC映画のヒーロー、ヴィラン、クリーチャーの造形やコスチュームのデザインを手掛けている。
ジェラッドによればこれは初期の「ブレインストーミング」段階、つまりアイデア出しの段階で描かれたもの。「どんなハイドロマンにしようかを見出そうとしていました。これは間違ったシナリオに進んだ科学実験。スケッチ楽しかった!」と書いている。
公開版のハイドロマンは、「ヒト」というよりも「ヒトの形を留めた洪水」「モンスター」といった仕上がりになっていた。初期の頃はよりヒトらしい、「ヴィラン」としての個性を持ったデザインとして考えられていたことがわかる。
新キャラクターのミステリオも登場した『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』には、「エレメンタルズ」としてハイドロマン、サンドマン、モルテンマン、サイクロンと数多くのヴィランが登場した。もしも彼らがこの初期アイデアのような、よりアイデンティティを感じされる造形となっていたら、相手にするヴィランの個性が多すぎて散漫な印象の映画になっていたのかもしれない。