【ネタバレ考察】『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』キャプテン・アメリカの上で揺れた正義、行われた世代交代

映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、トム・ホランドが演じるピーター・パーカーの成長物語となったが、これを大きく支えた存在としてキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースが挙げられるだろう。クリス・エヴァンスが演じたキャプテン・アメリカといえば、ピーターも参戦した『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)での大決戦を終えて引退。遠いどこかへと旅立ったキャップの意志は「盾」を通じてマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の世界に脈々と流れている。
元はと言えば、ピーターにとってキャップとの出会いは敵としてだった。しかし、本作のラストでは、ピーターが大人の階段を登る前、そして登った後をキャップが優しく見守っているように感じられるシーンがあるのだ。キャップがピーターに託した思い、それを受け継いだピーター。本記事では、2人の間で交わされた心の交流を見ていきたい。
この記事には、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の極めて重大なネタバレが含まれています。必ず映画をご覧になってからお楽しみください。
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