『スポーン』リブート版、新脚本家が決定 ─ ジェイミー・フォックス&ジェレミー・レナーの契約から3年、再交渉の可能性も

1990年代の人気コミックを再映画化する、リブート版『スポーン(原題:Spawn)』に新たな脚本家が参加したことがわかった。米The Hollywood Reporterが報じている。
原作者トッド・マクファーレンが監督を務める本作は、2017年の夏から現行の企画が始動し、アル・シモンズ/ヘルスポーン役で『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)ジェイミー・フォックス、相棒の刑事トゥイッチ・ウィリアムズ役で『アベンジャーズ』シリーズのホークアイ役などで知られるジェレミー・レナーが出演することが決まっていた。しかし、その後は脚本作業と資金調達が難航し、当初予定されていた2020年内の撮影開始も、コロナ禍のため断念されている。
このたび、脚本家として新たに就任したのは、マーク・ウォールバーグ&ラッセル・クロウ出演の犯罪スリラー『ブロークンシティ』(2013)を執筆したブライアン・タッカー。現在はハリソン・フォード主演『逃亡者』(1993)のリメイク版にも参加している。監督のマクファーレンによると、もともと本作には“アカデミー賞受賞者”の脚本家が参加していたというが、当該の人物は2020年3月に離脱。それから約1年半を経て、タッカーに白羽の矢が立ったことになる。
なお、リブート版『スポーン』は当初の想定よりも企画が長引いており、ジェイミー・フォックス&ジェレミー・レナーの出演が報じられた2018年の夏からはすでに3年が経過している。今回の報道によれば、「俳優陣が現在も関与しているかは不明で、脚本の完成後に再交渉もありうる」ということだ。
『スポーン』は、CIAの工作員アル・シモンズが任務中に仲間によって殺害され、最愛の妻と再会するため、地獄の軍団構成員「ヘルスポーン」として現世に戻る物語。ところが死の5年後、シモンズの妻には新たな夫と子供がいて……。製作はマクファーレンとブラムハウス・ピクチャーズのジェイソン・ブラム、製作総指揮は『最後の追跡』(2016)のカーラ・ハッケンが務める。製作費1,000万~1,200万ドルの低予算だが、R指定を前提にした激しい表現が盛り込まれる予定だ。
▼『スポーン』の記事
『スポーン』リブート版、ついに脚本完成か ─ タイトルは「キング・スポーン」? 念願の! 『スポーン』リブート版は「ミニマーベル、ミニDCのようにはならない」 ─ 『ジョーカー』脚本家、「大胆不敵な」試みを仕掛ける? 「善人VS悪人」の物語にあらず 『スポーン』リブート版、主演はどうなる?ジェイミー・フォックス残留なるか ─ 「彼こそが第一希望」とトッド・マクファーレン 祈るしかない状況 『スポーン』リブート版は「危険な映画」にしたいと『ジョーカー』脚本家 ─ 「マーベル風にはできない」「撮ること自体にリスクある映画に」 ヤバそうだ 2024年こそ『スポーン』リブートなるか ─ 「運命の年に」とトッド・マクファーレン意欲 今年こそ
Source: The Hollywood Reporter