『スポーン』リブート版は「ミニマーベル、ミニDCのようにはならない」 ─ 『ジョーカー』脚本家、「大胆不敵な」試みを仕掛ける?

長きにわたって企画が進められている『スポーン』リブート版の進捗について、原作者・プロデューサーのトッド・マクファーレンが口を開いた。映画『ジョーカー』シリーズの脚本を手掛けたスコット・シルバー率いる脚本家チームは推敲を重ねながら、物語のクオリティに磨きをかけているようだ。
コロナ禍前より企画が立ち上がっていた『スポーン』リブート版は、2022年にシルバーの参加が伝えられて以降、脚本開発が行われていた模様。途中、ハリウッドでのストライキを経て作業は一時停止となっていたようだが、現在は2024年10月までの完成を目指して鋭意執筆が行われているという。マクファーレンは、米Comicbook.comとの取材で現在の状況を語っている。
「脚本はありますが、脚本家たちは自分たちの出来に満足していません。クリエイティブな人々とはそのようなものです。紙に書いて、自分たち自身を批判する。今は広範囲にわたる作り直し、書き直しをやり抜いているところですね。ちょうど数日前、今(脚本を)指揮しているスコット・シルバーと電話で話していたんです。彼は『ジョーカー』と『ジョーカー2』の脚本家でもあるんですけど、私たちは10月に『ジョーカー2』が公開される前までに(脚本を)完成させて提出できるようにしておきたいと考えています。そうすればやっとスタジオを見つけることができます。」
企画には、ホラー専門の気鋭映画スタジオとして知られる米ブラムハウス・プロダクションズが関与していることが分かっていたが、以前マクファーレンは同スタジオとの協業にこだわっていない意向を明かしていた。脚本が完成した後、本格的に製作・配給先が決まってくるようだ。
『スポーン』はCIAの工作員アル・シモンズが任務中に仲間によって殺害され、最愛の妻と再会するため、地獄の軍団構成員「ヘルスポーン」として現世に戻る物語。マクファーレンは、リブート版について「善人VS悪人のような物語にはならない」と語っている。
脚本作業を率いるシルバーについては、「大胆不敵で、多くの人が通るであろう安全な、予測可能な道を再現しようとはしていません」とマクファーレン。同じく「アメコミ」というジャンルで括られるマーベルやDCとは違う何かを目指しているという。「彼(シルバー)は、それを曲げたいと思っています。私たちはR指定で作るつもりですし、ミニマーベルやミニDCのようにするわけにはいきません。それではダメなんです」。
現時点で公開時期は未定。ひとまずは脚本の完成を待ちたいところだ。
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Source:Comicbook.com