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「今観直しても完璧」『スパイダーマン2』が今も史上最高のアメコミ映画と米人気作家

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MOTION PICTURE (C) 2004 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. All RIGHTS RESERVED. SPIDER-MAN CHARACTER (R) & (C) 2004 MARVEL CHARACTERS, INC. All RIGHTS RESERVED.

トビー・マグワイア主演、サム・ライミ監督による『スパイダーマン』トリロジー第2作『スパイダーマン2』(2004)はシリーズ最高作とされ、今もアメコミ映画の傑作に数えられることが多い。学生としての学業やアルバイトとヒーロー活動の多重生活を送るピーター・パーカーは、尊敬する科学者オットー・オクタビアスと出会い、人生のバランスを学んでいく。しかし、オクタビアスは実験の失敗により凶暴な人工知能に乗っ取られ、ドクター・オクトパスとして暴走。自己に苦悩するピーター・パーカーは、恩師との対決を余儀なくされる……。

「僕にとって、最高のスーパーヒーロー映画は『スパイダーマン2』、ドック・オクが出ているやつです。あれが史上最高のスーパーヒーロー映画だと今でも考えていますよ」。ポッドキャスト番組でそう語るのは、「エクスパンス -巨獣めざめる-」として実写ドラマ化もされた人気SF小説『The Expanse』を手がけたことで知られる米人気作家タイ・フランクだ。

傑作に数えられることの多い「クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』よりも?」と尋ねられると、フランクは「ノーランは素晴らしい監督だし、あのバットマン映画は素晴らしいと思うけれど、それでも『スパイダーマン』は優れたコミック映画だと思う」とアツい愛。「ノーランのバットマン映画には、バットマンのコミックらしさがないんだ」「コミックらしさもありつつ、コミックの美学とトーンを上手く打ち出している映画といえば?『スパイダーマン2』でしょう」と、コミック映画としての完成度の高さを今も賞賛している。

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「今観直しても完璧。美しい仕上がり。全ての要素がうまくいっています。ドクター・オクトパスが何者で、何であるか。ピーター・パーカーの倫理的中心であるメイおばさん。アイデンティティに苦しむピーター・パーカー。彼はスパイダーマンなのか?それともピーター・パーカーなのか?どうやってその両方でいられるのか?というのは、原作コミックがよく取り組んでいた題材です。

コミックを読んで育った1人として、僕はスパイダーマンのコミックが描く道徳拠点にはとても馴染んでいます。そういう要素を全てうまくやってのけたのは、『スパイダーマン2』が初めてですよ。僕が子どもの頃に読んで育ったスパイダーマンのコミックそのものであるように思えたんです。」

実は『スパイダーマン2』については、DC映画で活躍したザック・スナイダー監督も過去に絶賛評を贈っている。「僕が一番好きなスパイダーマン映画は、『スパイダーマン2』ですね」とは、2019年のスナイダーの発言だ。「すごく良いものがあったし、スーパークールだと思う」。

ピーター役のトビー・マグワイアとオクタビアス役のアルフレッド・モリーナは『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2022)で奇跡の復活再共演。クライマックスの決戦で再会し、かつての調子で「大人になったな、元気か?」「努力してます」とのセリフを交わし、当時のファンを感涙させた。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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