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ソニー・ピクチャーズ、『スパイダーマン・ユニバース』構想を明かす。マーベルとの関係は好調!

映画『スパイダーマン』シリーズを手がけたソニー・ピクチャーズに、『スパイダーマン・ユニバース』の構想があることがわかった。これはTheHollywoodReporter誌に対して、映画製作部門会長のトム・ロスマン氏が明かしたものだ。

トム・ロスマン氏 http://www.hollywoodreporter.com/news/tom-rothman-spider-man-plans-904849
TheHollywoodReporterのインタビューに応えるトム・ロスマン氏
http://www.hollywoodreporter.com/news/tom-rothman-spider-man-plans-904849

インタビューでロスマン氏は、「スパイダーマン・ユニバース(=『スパイダーマン』の世界を複数の作品に拡大する)の計画はある?」「さらなるマーベルとの仕事の計画は?」という質問に対して、

「どちらの質問にもイエスと答えよう。私たちのマーベルとの関係は素晴らしいものだ」

と答えた。実際の作業では、最終的な決定権はソニーにあるものの、創作の主導権はマーベルに譲っているという。

また、「シリーズのコストを抑えたいか?」という質問には、

「私はコストを抑えたいのではなく、利益を上げたい。だから、時にはコストを抑えたり収益性の高い事業に投資することで利益を上げるんだ。『スパイダーマン』のような映画は決して安いものではない。しかし、非常にすぐれた投資だよ。マーベルが明確で独創的なビジョンを持っていることを知っているから、私は安心しているんだ

と答えた。これらの発言から、すでにソニーとマーベル間には深い信頼関係が結ばれていることがうかがえる。今後のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の展開にも期待していいはずだ。

スパイダーマン・ユニバースとは?

アメコミ『スパイダーバース』より。どいつもこいつもスパイダーマン! http://www.mtv.com/news/1724683/spider-man-spider-verse-marvel-comics/
アメコミ『スパイダーバース』より。どいつもこいつもスパイダーマン!
http://www.mtv.com/news/1724683/spider-man-spider-verse-marvel-comics/

そもそもマーベルとの提携以前、ソニー・ピクチャーズは『スパイダーマン』に関する作品をいくつか計画していた。

たとえば『アメイジング・スパイダーマン3』や、シリーズの悪役が集合する映画『ザ・シニスター・シックス』は製作が始まっていたし、サム・ライミ監督の『スパイダーマン3』に登場したヴィラン・ヴェノムのスピンオフや、スパイダーウーマン・チームを描いた作品も噂されていたのである。しかしこれらは『アメイジング・スパイダーマン2』の興行的失敗によって保留・中止となった。

すなわち「スパイダーマン・ユニバース」とは、計画がありながら実現しなかった作品を再始動させるプロジェクトだといえるのかもしれない。うまくいけば、あらゆるシリーズのスパイダーマンが大量に登場するアメコミ『スパイダーバース』も……ひょっとしたら実写化される?

いずれにしても、このユニバースが本格始動するかどうかは、リブート版『スパイダーマン:ホームカミング』の成績にかかっているだろう。きっちり大ヒットしてくれることを祈るしかなさそうだ。

https://theriver.jp/venom-spinoff/

https://theriver.jp/spider-verse/

Eyecatch Image:http://www.esquire.com/entertainment/movies/a32685/spider-man-marvel-sony-deal-explained/

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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