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『スパイダーマン:ホームカミング』上映時間が判明!ほ、ほんとにまとめきれるの?

映画『スパイダーマン:ホームカミング』の上映時間が判明した。今回の情報は、映画館チェーン「イベントシネマズ」のウェブサイトに掲載されていたもの。アメリカでの劇場公開が2017年7月7日に迫るなか、本国ではその全貌が少しずつ明らかになりつつある。

本当にまとまるのか?2時間10分

イベントシネマズのウェブサイトによると、『スパイダーマン:ホームカミング』の上映時間は130分(2時間10分)。単純に1本の映画として考えるとやや長い気もするが、いかがだろうか。ちなみに近年のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品の上映時間を見てみると、最新作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』が136分、『ドクター・ストレンジ』が115分、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』が147分、『アントマン』が117分だ。こうして比較すると、MCU作品としては平均的な長さだといえそうである。

しかし『スパイダーマン:ホームカミング』は、本当に2時間10分で足りるのだろうか?

本作はスパイダーマンの単独映画としては新シリーズ第1作、いわば“MCUでのオリジン・ストーリー”となる。同じ条件の『ドクター・ストレンジ』『アントマン』、また『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』1作目の122分より長いことは、すでにそれ相応の充実した内容を思わせるだろう。また言うまでもなく、「映画は長ければ長いほど良い」というわけではない。しかしそれらの作品と『スパイダーマン:ホームカミング』が明らかに異なるのは、ストーリーの中核にトニー・スターク/アイアンマンという主役以外のヒーローが存在すること、そしてシリーズ1作目とは思えないほどヴィランの人数が多いことである。

すでに公開されている予告編やあらすじからは、本作が新『スパイダーマン』の第1作であると同時に『アイアンマン』外伝”ともいえそうな内容をはらんでいることがうかがえる。『シビル・ウォー』をはじめ、MCUの他作品とのリンクも少なくはなさそうだ。すべてを真っ当に描けば『シビル・ウォー』の147分と同等の長さになっても一切不思議ではない。今回、マーベル・スタジオとソニー・ピクチャーズはスパイダーマンの物語を描きながら、そういった情報をどこまで織り込み、いかに今後の作品への橋渡しを試みているのだろうか?

今回発表された「130分」という上映時間には、スタッフ・クレジットや(おそらく存在するであろう)ポストクレジット・シーンも含まれているだろう。すなわち本編は正味120分で展開するとみられるため、きっと相当スピード感のある作品となるに違いない。しかし、幸い今回のピーター・パーカー/スパイダーマンは弱冠15歳の新人だ。そのフレッシュな魅力で130分間駆け抜ける、密度の高い“青春ヒーロー映画”の誕生に期待しよう。

映画『スパイダーマン:ホームカミング』は2017年8月11日全国ロードショー

Sources: http://screenrant.com/spider-man-homecoming-runtime/
https://www.eventcinemas.com.au/Movie/Spider-Man-Homecoming
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Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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