スティーブン・スピルバーグ新作映画、自身の幼少期に着想のストーリー ─ ミシェル・ウィリアムズが交渉中、2022年内公開へ

巨匠スティーブン・スピルバーグが、自身の幼少期に着想を得た新作映画を手がけることがわかった。米Varietyなどが報じている。
タイトル未定の本作は、スピルバーグが育った米アリゾナ州での幼少時代に着想を得た作品になるという。主人公はスティーブンという名の少年にはならず、アリゾナ州フェニックスに住む少年の幼児期から10代に渡る物語に焦点が当てられる。両親との関係性や仲違いも描かれるとのこと。
メインキャラクターを演じる女優として、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2016)『グレイテスト・ショーマン』(2017)などで知られるミシェル・ウィリアムズが交渉中。米Deadlineは、同役のモデルがスピルバーグの母親リア・アドラーであると伝えている。また現在は、少年役のスクリーンテストが実施されているという。
自身の過去を蘇らせながらメガホンを取ることになるスピルバーグ監督は、本作で『A.I.』(2001)以来およそ20年ぶりに自ら脚本を執筆することになる。共同脚本には、『ミュンヘン』(2005)や『リンカーン』(2012)、そして最新作『ウエスト・サイド・ストーリー(原題:West Side Story)』でタッグを組んでいるトニー・クシュナーが就任した。撮影は2021年夏に開始が見込まれており、2022年内の公開が予定されているとのことだ。
『未知との遭遇』(1977)や『E.T.』(1982)をはじめ、これまでスピルバーグ監督は、アリゾナ州で過ごした幼少時代の経験に着想を得た作品を世に送り届けてきた。対して本作は、巨匠映画監督として知られるスピルバーグを形成した少年時代そのものに迫ることになる。
ちなみに、スピルバーグ監督の次回作は名作ミュージカルを現代で映画化する『ウエスト・サイド・ストーリー』。2021年12月10日に米封切りを控えている。