スピルバーグ、『インディ・ジョーンズ』続編2019年に撮影開始、リメイク版『ウエスト・サイド物語』も準備開始

目下、ハリソン・フォード主演による冒険映画の金字塔的シリーズ最新作『インディ・ジョーンズ』第5作、およびブロードウェイの大ヒットミュージカルの映画版『ウエスト・サイド物語』(1961)といった巨大プロジェクトを両脇に抱えるスティーブン・スピルバーグ監督。The Hollywood Reporterの報告によると、このうちスピルバーグが先に進めるのは『インディ・ジョーンズ』最新作となるようだ。2019年に主要撮影を開始し、2020年7月10日の全米公開を目指す。
『インディ・ジョーンズ』第5作は、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)以来12年ぶりの新作。『クリスタル・スカルの王国』で主人公インディアナ・ジョーンズの息子であるマット・ウィリアムズ役を務めたシャイア・ラブーフは出演しない。
これに加え、『ウエスト・サイド物語』製作準備も水面下で同時進行中だ。同報道によれば、スピルバーグ監督は今週(2018年1月第4週)よりキャスティングを開始したという。同作主要キャラクターのマリアはミュージカル版ではラテン系であるが、1961年の映画版ではアメリカ人のナタリー・ウッドが演じていた。また、歌唱シーンでは別の歌手(マーニー・ニクソン)に吹き替えられていたことも知られる。この度のキャスティング募集では、マリア役には“歌唱力必須、スペイン語必須”と掲げているという。白人至上主義が指摘されるハリウッドにおいて、今作は本来の人種に忠実となる見立てだ。The Hollywood Reporterは「メジャー・スタジオにとっては目覚ましい動きだ」と書いた。
それにしても、御年71歳(2018年1月現在)ながらなおも大作企画を同時進行させるスティーブン・スピルバーグのバイタリティたるや。日本では、監督最新作『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』が2018年3月30日から、続いて『レディ・プレイヤー1』が4月20日から公開を迎える。『ペンタゴン・ペーパーズ』は、先ごろ発表された第90回アカデミー賞で、作品賞および主演女優賞にノミネートされた。

©Twentieth Century Fox Film Corporation and Storyteller Distribution Co., LLC.
『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』公式サイト:http://pentagonpapers-movie.jp/
Source:https://www.hollywoodreporter.com/news/west-side-story-steven-spielberg-looks-spanish-speaking-actors-his-remake-1078559