異例『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』現場映像が公式公開 ─ トム・ホランドが神ファンサ、映像に重大ヒントも

ソニー・ピクチャーズより、映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』撮影初日を切り取った特別映像が公開された。通常であれば秘密主義を貫くマーベル作品が、現場にファンを迎え入れ、その様子を全世界に公開するのは珍しいこと。日本のソニー・ピクチャーズ映画公式YouTubeチャンネルでも字幕付きの映像が公開されていることから、グローバルに発信したい姿勢が見て取れる。
2026年夏公開予定の『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は2025年8月3日(現地時間)よりスコットランドのグラスゴーで撮影開始。直後より現地で第三者によって撮影された写真や動画がSNS上で拡散され注目を集めていたところ、公式から現場映像がリリースされた形。
スパイダーマンのスーツに身を包んだトム・ホランドは、監督のデスティン・ダニエル・クレットンとともに勇足で現場を移動。「今回は今までと違う感じがする」と特別な手応えを語りながら、ファンの眼前でスパイダーマンとしての勇姿を披露した。
スパイダーマン/トム・ホランドを一目見ようと集まったファンの中から、スパイダーマンのコスプレをした小さな男の子を抱き上げ、記念撮影に応じる場面も。まるで『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)伝説のラストシーンを彷彿とさせるようだ。本作ではスパイダーマンがこれまで以上に“親愛なる隣人(フレンドリー・ネイバーフッド”として描かれそうである。
この映像で明らかになったのは、スパイダーマンが市街地を走る装甲車の上部ハッチをこじ開けるアクション。本編でどのように描かれているかに期待しよう。
さらに、映像にはどさくさに紛れて重大なヒントも登場している。装甲車の車体に悪魔のような赤いマークが描かれているが(0:10)、これがヴィランであるミスター・ネガティブが率いる裏組織インナー・デーモンズのものによく似ているのだ。
ミスター・ネガティブはゲーム『Marvel’s Spider-Man』にも登場したヴィランで、かねてより映画登場が噂されているアジア系のヴィラン。他人の心の闇を増幅して操作する能力を持つ。慈善活動家としての表の顔と、犯罪組織のボスという裏の顔を併せ持つ複雑なキャラクターだ。現時点でミスター・ネガティブの登場予定やキャスティングは伝えられていないが、果たしてこのマークが意味するものとは?
『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は『ノー・ウェイ・ホーム』で描かれた出来事を受け、トム・ホランド主演のMCU版スパイダーマンとしては初めてストリート・レベルでの活躍を本格的に描く。ハルク/ブルース・バナー役のマーク・ラファロ、スコーピオン/マック・ガーガン役のマイケル・マンドも出演することで話題。ほか、パニッシャー/フランク・キャッスル役のジョン・バーンサル、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」セイディー・シンク、「一流シェフのファミリーレストラン」のライザ・コロン=ザヤスも新たに加わる。MJ役のゼンデイヤ、ネッド役のジェイコブ・バタロンも復帰すると見られる。監督は、前3作を手がけたジョン・ワッツから、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のデスティン・ダニエル・クレットンに交代となる。
『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は2026年7月31日に全米公開予定。日本公開は2026年夏。