『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』パニッシャー参戦決定

ソニー・ピクチャーズによるマーベル映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』に、「デアデビル」シリーズのパニッシャーが登場することがわかった。ジョン・バーンサルが続投する。米The Hollywood Reporterが伝えた。
パニッシャー/フランク・キャッスルは、愛する家族を皆殺しにされたことで非情の私刑執行人となったアンチヒーロー。「デアデビル」シリーズでは、過激な正義感をデアデビルと衝突させた。残忍なキャラクターであるだけに、『スパイダーマン』のフレンドリーな世界観にどう合流するかがポイント。スパイダーマンとパニッシャーは原作コミックでも共演歴が多い。
デアデビルの登場にもますます期待が掛かることになった。共にニューヨークで赤いコスチュームに身を包んで活動するふたりも、コミックでは伝統的に共演歴を多く持つ。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』ではピーター・パーカーとマット・マードックが素顔で対面する場面があり、別世界を描くアニメ「スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド」ではヴィジランテとして相見えたが、実写共演はファンにとって長年の夢。
これまでもマーベル・スタジオはソニー・ピクチャーズの『スパイダーマン』作品にキャラクターを貸し出してきた。『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)ではアイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)が、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)ではニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)ではドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)がゲスト登場した。
「デアデビル」シリーズからは、スパイダーマンにとっての宿敵でもあるキングピン役のヴィンセント・ドノフリオが権利事情によって出演可能性を否定していたことがある。「マーベルにとって、私のキャラクターを扱うのは非常に難しいのです。所有権に関することで、すごく難しい。現在もなお、私(キングピン)はテレビシリーズのみで使用可能となっている」。キャラクター個別の権利詳細は不明だが、パニッシャー参加の裏には数多くの調整や書類仕事があったことだろう。
スパイダーマン役のトム・ホランドとパニッシャー役のジョン・バーンサルは、『レジェンダリー』(2017)で共演したことがある。撮影でバーンサルは、ホランドを「弟分」と認め、スパイダーマン役のオーディションに勇気と助言を与えたという。
前作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)を経て新たな物語が描かれるという。The Hollywood Reporterでは、犯罪組織のボスからエイリアン・シンビオートまで、候補となるヴィランは12体以上あり、さらに複数のハルクが登場するかもしれないという噂話にも触れられている。
ピーター・パーカーはマルチバースの混乱をおさめるため、自らの存在を人々の記憶から消すという究極の犠牲を払った。その後、ピーターは孤独にスパイダーマンとしての活動を続けているようだが──。『ヴェノム』シリーズとの接続といった巨大な伏線もまだ残っている。
MJ役のゼンデイヤ、ネッド役のジェイコブ・バタロンも再演するとされる。そのほか判明している共演者は、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のセイディー・シンク、「一流シェフのファミリーレストラン」(2022-)のライザ・コロン=ザヤス。監督は『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)のデスティン・ダニエル・クレットンが務める。
撮影は2025年8月中旬よりイギリス・スコットランドの都市グラスゴーで開始。2026年7月31日に全米公開予定。日本公開は2026年夏。なお、同作より先に公開される予定だったマーベル・スタジオの『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』が2026年12月18日に延期されたことによって順序が逆転しており、本作への影響も懸念されている。
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Source:The Hollywood Reporter