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『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のヴィランたちは当初ラストにチラッと登場するだけの予定だった

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
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ついに、2022年1月7日に日本公開を迎えた『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、ドクター・オクトパスやグリーンゴブリン、エレクトロをはじめとする過去シリーズのヴィランが大集結する。しかし、もともとヴィランの集結は、映画のラストで少しだけフィーチャーされる予定だったようだ。

The Wrapのインタビューで、『ノー・ウェイ・ホーム』の脚本家コンビ、クリス・マッケナとエリック・ソマーズが、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長の提案により“ヴィランの集結”が本編入りすることになったと明かしている。ソニー・ピクチャーズとマーベル・スタジオが『スパイダーマン』シリーズで3本目のタッグを組むと決まった時、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)で起きた出来事の後を描くというアイデアしかなかったと、マッケナが語っている。

「私たちは、“前作の後を描くことはわかっているけど、何が起こるのだろう?”と思っていました。そしてそこから、この物語にはなかった様々なストーリーの道へと導かれたんです。そして、それがケヴィン(・ファイギ)のアイデアだったのかは分かりませんが──、他のヴィランたちと何かをして、(映画の)最後でそれをほのめかすという演出が浮上していたと思います。」

そのアイデアを基にマッケナとソマーズは、マルチバースが開いたせいで過去のヴィランたちがトム・ホランド版『スパイダーマン』のユニバースに現れ、ファイギの発言に繋がるストーリーを紡ぎ始めたと説明している。

「その演出へ向けて執筆できる様々なストーリーを考え出しました。よって必然的に、“もしクレイヴン(・ザ・ハンター)がいたら?”とか“他のヴィランがいたら?”と、数多くの異なるアイデアを試行錯誤したのですが、ある日、最終的に特定のストーリーを構築できないでいた理由があることに気づいたんです。それはケヴィンが、“私たちが話をした、全ヴィランが集結するアイデアを覚えているかい?シニスター・シックスみたいなアイデアだよ。あれを映画でやってみないか?それを映画の中心にしたらどうだろうか?”と言ったからだと思います。その言葉が全てを吹き飛ばすきっかけになったのです。」

さらにマッケナは、すでにベネディクト・カンバーバッチふんするドクター・ストレンジを映画にフィーチャーすることを考えていたため、彼がマルチバースを開き、過去のヴィランたちを登場させるというアイデアを自然に実現する道が用意されていたことも明かしている。

マッケナとソマーズは、『ノー・ウェイ・ホーム』のヴィラン候補としてクレイヴン・ザ・ハンターを考えていたことを示唆しているが、同作には登場しない。その代わりに、ソニー・ピクチャーズで同キャラクターを主人公にした映画『Kraven the Hunter(原題)』の製作が進行中だ。

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Source:The Wrap

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行に料理と、読書とキャンプ。