【インタビュー】『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』ゼンデイヤ「MJはピーターが大好きで彼の助けになりたい一心」─ マルチバースの発展に「楽しみ」

“全ての運命が集結する”超大作映画がついに日本で封切りを迎えた。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『スパイダーマン』シリーズの集大成、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』だ。
『スパイダーマン』シリーズのヒロインといえばMJ。作品ごとに異なる背景や性格を持ちながら登場してきたキャラクターだが、MCUではゼンデイヤがクールで知的な女子高生、ミシェル・“MJ”・ジョーンズとして登場。この度、『スパイダーマン・ホームカミング』(2017)をきっかけに飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍する若手俳優、ゼンデイヤのオフィシャルインタビューが到着している。MJにとってのピーター・パーカー/スパイダーマンとは?
MJの成長

──映画序盤でのMJについて
MJたちは結局、ティーンエイジャーで普通に大学に行って、普通の生活を望んでいるんだと思います。ですが、その計画がめちゃくちゃになっちゃったので、MJにとっては困難な状況でしょう。彼女はとにかくピーターが大好きなので、孤軍奮闘している彼の助けになりたい一心でいたんです。世界中が彼の敵に回ったような状況で、彼のような年若い子供には本当に大変ですよね。だから、彼女の役割はとにかく彼のためにそばにいることで、彼らがどんな心境でいるかは彼ら自身にしかわからないと思います。
──MJの成長について
彼女はアウトサイダーであることに満足していたけど、自分の仲間を見つけたことで、もう少し心を開くことができるようになりました。また、もっと楽観的でなければならないと思っている。いつもはピーターの仕事だけど、彼は世界を救うのに少し忙しいですからね。
ピーター&ネッドとの関係性

──MJとピーターの関係について
作品とともにMJが成長し、そしてピーターとの関係が深まっていく様子も見ていて楽しかったです。最初はとてもシャイで、お互いにどう声をかけて良いかわからないという状態から恋人同士に変わっていくのは、本当に甘酸っぱくて可愛いらしい感じですよね。
──MJ&ピーター&ネッドの関係の進化について
この作品が特別なのは、マルチバースというとんでもなくクレイジーなことが次々起きるにもかかわらず、物語の核はとにかくキャラクターがお互いを思いやる友情や愛情であるということですね。彼らはお互いを長いこと知っているけど、人生の変化の時を迎えている。想像を超えるような変化で、人々の好奇の目にさらされている。だからこれまで以上にお互いを支え合う必要があるんです。お互いしか自分たちの状況を理解できる人はいないですし。だからこそ彼らの絆はさらに深まり、親友のために助けになりたいと願うのでしょう。
──MJとネッドが協力して、ピーターを支えることについて
ピーターとネッドは、おそらくMJの唯一の友人でしょう。ネッドとMJは(ピーターの)補助装置で、時には作戦のブレーンでもある。彼らはとにかくピーターのことを可能な限り助けようとする。スーパーパワーはないかもしれませんが、ふたりはとても頭の良い子たちですよ。彼らは協力して難題を解決し、このストレスフルでめちゃくちゃな状態をどうにか対処しようとするんです。私だったら、そんな状態ではどうにもできないと思います。ともあれ、この困難な状況の中みんなの絆は深まるわけですね。
マルチバースからヴィラン集結

──本作がマルチバースの扉を開いたことについて
私たちのこの作品は完結するけれど、この作品ですごくクールなのはマルチバースの扉を開いたがために、私たちのあれこれ想像することが実際に起こりうる、あらゆる可能性があるということですね。だからこの先、このマルチバースがどんな発展をするのかとても楽しみです。
──ヴィランの復帰について
最初に台本を読んで、こういうことをやるよと言われたとき、実際にこれはできないでしょうと思いました。生き返らせるキャラクターが非常に多くて、俳優の多くがレジェンドやアイコン級なので、どんな形ででも映画に登場させるのはクレイジーなアイデアだとも思いましたよ。私たちが6歳のときに最初の映画が出て、これらの映画で育ってきたので、ヴィランたちが戻ってくることに大興奮でした。だから、彼らをリアルで見られて、アイコニックなキャラクターを演じるのを目の前で見ることができたことは素晴らしい体験でしたね。現在のスパイダーマンが過去のヴィランと戦うのを見て、みんなは興奮すること間違いないでしょう。

映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、2022年1月7日(金)より公開中。
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