『スパイダーマン4』に実写版グウェンが出る説 ─ セイディー・シンクのキャスティング考察

トム・ホランド主演、2026年公開予定となる『スパイダーマン4』に「ストレンジャー・シングス 未知の世界」マックス役で知られる注目株セイディー・シンクが出演するとのニュースでは、早速シンクが演じる役柄について様々な予想が語られた。
このスクープを報じた米Deadlineは、X-MENのジーン・グレイ役や、スパイダーマンの恋人として有名なMJ(メリー・ジェーン・ワトソン)役ではないかと伝えた。いずれも、実際のシンクが赤毛であることに基づくキャラクター予想だ。
しかし別の説では、シンクが赤毛を染めて全く違うキャラクターを演じるのではないかとの考えも。中でも興味深いのが、髪をブロンドに染めて『スパイダーマン:スパイダーバース』シリーズのグウェン・ステイシー役を演じるのではないかとの説だ。「シンクは赤毛だから、原作コミックでも赤毛で描かれるキャラクターを演じるはず」との固定観念を壊すこの説は、『スパイダーバース』の実写世界との融合を可能にするものである。

OK、じゃあもう一度説明するね。グウェン・ステイシーは『スパイダーバース』シリーズで、主人公マイルス・モラレスとは異世界に住む女性スパイダーマンとして登場。シリーズ第2作『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(2023)のラストでグウェンは、異世界に迷い込んでしまったマイルス・モラレスを捜索するため、マルチバースのスパイダーマン軍団を結成。その過程で彼女は、さらなる助っ人を求めてアース616を尋ね、トム・ホランドが演じる実写版ピーター・パーカーと出会うのではないか……という可能性だ。かつて異世界のスパイダーマンに助けられたピーターは、今度は自分が力を貸す側となって“大いなる責任”を果たす……という展開もあながちあり得なくはない。

グウェン説は、最初に検討されたジーン・グレイ説やMJ説よりも説得力が感じられるものだ。ジーン・グレイは今後マーベル・スタジオが肝煎り企画として進めるX-MEN(20世紀フォックス出身)のキャラクターだから、ソニー・ピクチャーズとの共同制作である『スパイダーマン』に預ける理由がわからない。また、MJはすでにシリーズでゼンデイヤが演じているキャラクターと同名であり、すべてのファンはピーターとMJの復縁を望んでいる。わざわざ2人の“MJ”を用意して、ややこしい三角関係を描くことがあるだろうか?
一方グウェン役であれば、ソニー・ピクチャーズは独自のスパイダーマン・ユニバースをさらに掘り下げることができる。実写作品とアニメ作品との本格的なクロスオーバーは、まだマーベル・スタジオも探求していない野心的な試みだ。『アクロス・ザ・スパイダーバース』の続編予定が未だ停滞している今、『スパイダーマン4』に実写版グウェンを出して今後への期待に繋ぐという作戦は筋が通っているようではないか。
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また、シンクの容姿がアニメ版グウェンと比べても違和感がない点も、この説に説得力を持たせている。ちなみにアニメ版でグウェンの声優を演じているのはヘイリー・スタインフェルドで、彼女はすでにMCUでケイト・ビショップ役として顔が知られている。ケイトは今後のMCUでもさらなる出番が予想されているので、実写版で役者を交代するというは自然な考えだ。

ちなみにシンク本人は、最近出演したポッドキャスト番組でX-MENジーン・グレイ説について尋ねられると、「初耳ですね。言えることはありません。噂は面白いですけどね。最高な噂です」と肯定も否定もしないコメント。「キャラクターについては知っています。素晴らしいキャラクターですよね」との言及にとどめた。
果たして、シンクが演じるキャラクターは一体?『スパイダーマン4』は2026年7月31日US公開予定。
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