DC映画『スーサイド・スクワッド』ステッペンウルフ登場計画あった ― 『ジャスティス・リーグ』との繋がり強調か

DCコミックス原作、ウィル・スミス演じるデッドショットやマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインが話題を呼んだ映画『スーサイド・スクワッド』(2016)には、もともと『ジャスティス・リーグ』(2017)との繋がりがきちんと用意されていたようだ。脚本・監督のデヴィッド・エアーがTwitterにて明かしている。
『スーサイド・スクワッド』といえば、未公開シーンが多数存在することから大幅な再編集が加えられたとする説がささやかれる一作だ。のちに製作された『ジャスティス・リーグ』も、製作を途中降板したザック・スナイダー監督の構想から大きな変更が施されたことが明らかとなっている。
『スーサイド・スクワッド』ステッペンウルフ登場の計画あった
エアー監督によると、『スーサイド・スクワッド』には、『ジャスティス・リーグ』のヴィランであるステッペンウルフがブーム・チューブで侵略を企てているという設定、またエンチャントレスが『ジャスティス・リーグ』の重要アイテム「マザーボックス」に支配されているという背景が本来用意されていたという。しかし、これらの設定はなんらかの理由で「見送らなければならなくなった」というのだ。
This is right. Enchantress was under the control of a mother box and Steppenwolfe was prepping an invasion with a boom tube. Had to lose that then the JL story arcs evolved. https://t.co/pSAag9rpZq
— David Ayer (@DavidAyerMovies) 2018年11月25日

今回の証言から明らかになったのは、『スーサイド・スクワッド』と『ジャスティス・リーグ』はもともと深い繋がりを持つ作品として構想されていたということだ。ワーナー・ブラザース&DCコミックスは両作の準備を同時に進めていたわけだが、当時、DC映画ユニバースはふたつの作品をどのように扱う想定だったのだろうか。確かなのはエアー監督が『スーサイド・スクワッド』からステッペンウルフやマザーボックスの要素を削除したこと、そして監督いわく、そのあと『ジャスティス・リーグ』のストーリーが考案されたらしいことだけである。
ちなみに『スーサイド・スクワッド』には、多数の目玉を持つモンスター(Eyes of the Adversary)が登場しているが、監督によれば、このモンスターも『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)『ジャスティス・リーグ』のパラデーモンになる計画だったという。
結果として『スーサイド・スクワッド』はDC映画ユニバースでも独立した作品となり、現在はハーレイ・クインのスピンオフ映画『Birds of Prey (And The Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn)(原題)』の企画が進行しているほか、続編映画は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン監督が脚本を執筆中だ。当時の決断が吉と出たのか凶と出たのか、その判断にはもう少し時間がかかりそうである。
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