「ストレンジャー・シングス」最終シーズンが撮影延期 ─ 脚本家ストライキのため

Netflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」最終シーズンの撮影が、ハリウッドの脚本家ストライキにより延期されたことがわかった。クリエイターのダファー兄弟が、本作の脚本家ルーム公式Twitterにて声明を発表した。
ハリウッドの脚本家によって構成される全米脚本家組合(WGA)は、2023年5月2日(米国時間)より15年ぶりのストライキに突入。すでに「アメリカン・ホラー・ストーリー」(2010-)「ビリオンズ」(2016-)「イーヴィル:超常現象捜査ファイル」(2019-)といった複数のドラマシリーズが撮影中断を余儀なくされているほか、バラエティ番組・トーク番組にも影響が出ている。
既報によると、「ストレンジャー・シングス」の最終シーズン(シーズン5)の撮影は5月にも開始される予定だったとのこと。脚本作業はシーズン4の配信後すぐ、2022年8月より始められていた。
このたび、ダファー兄弟は「撮影が始まっても(脚本の)執筆は続きます。素晴らしいキャストやスタッフと製作を始められることを楽しみにしていますが、ストライキの最中にそれは不可能です」とのコメントを公開した。「公正な対処がすぐになされ、私たち全員が仕事に戻れることを願っています。それまでは──“通信、終わり(over and out)”」。
Duffers here. Writing does not stop when filming begins. While we’re excited to start production with our amazing cast and crew, it is not possible during this strike. We hope a fair deal is reached soon so we can all get back to work. Until then — over and out. #wgastrong
— stranger writers (@strangerwriters) May 6, 2023
Netflixは本件に関する公式発表を控えているが、米The Hollywood Reporterによると、Netflixの関係者から「最終シーズンの撮影を無期延期する」との証言が得られたとのこと。ストライキの終了後、製作再開に向けて調整が行われることになりそうだ。
「ストレンジャー・シングス」最終シーズンは2024年の配信予定と告知されていたが、ストライキが長引けば、それだけ製作・配信のスケジュールもずれ込むことになる。シーズン3からシーズン4まで約3年の間隔が空いたように、シーズン5の配信にも同等の時間がかかる可能性が出てきた。
全米脚本家組合(WGA)は脚本家の報酬増額や待遇改善を求めるほか、脚本開発に関するAIの導入を危惧し、映画会社やテレビ局、ストリーミング企業などが所属する業界団体Alliance of Motion Picture and Television Producers(AMPTP)との間で6週間の交渉を行っていた。しかし両者は合意に至らず、やむなくWGAはストライキに突入。映画界ではマーベル・シネマティック・ユニバース作品『ブレイド』の撮影も延期されたほか、今後さらなる影響が出ることが予測されている。2007年~2008年に行われた前回のストライキは3ヶ月以上におよび、映画・テレビなどの製作や雇用、経済に大きなダメージをもたらした。
▼「ストレンジャー・シングス」の記事
「ストレンジャー・シングス」最後のシーン撮影「まるで感情の二日酔い」とマイク役フィン・ウルフハード ─ 「満足、混乱、悲しいけどすごく幸せ」 どんな感情だろう 「ストレンジャー・シングス」最終日に泣きすぎてセイディー・シンクは目がパンパンに腫れる ─ 「とんでもなく腫れた」 「あんなに腫れたの初めて」 「ストレンジャー・シングス」ヴェクナ役、もう悪役やりたくない ─ 「だって精神的にぶっ壊れるから、マジで」 「本気で言ってます」 「ストレンジャー・シングス」最終シーズンが順調、予定通り2025年配信へ ─ 「予定より前倒しで進んでいる」 ただいまVFX作業中 「ストレンジャー・シングス」ダファー兄弟の新作は「老人ホーム版ストレンジャー・シングス」? ─ 「自転車じゃなくてゴルフカートに乗るんです」 豪華キャストにも注目ですよ
Source: The Hollywood Reporter