『スター・トレック』第4作、メインキャストも復帰知らずに発表されていた

2022年2月中旬、クリス・パイン主演の『スター・トレック』映画シリーズ第4作が、プロデューサーのJ・J・エイブラムスによって発表された。待望の知らせにファンは心を踊らせたことだろう。その一方で、この突然の発表には驚愕した者たちもいたらしい。揃って復帰すると報じられていた映画のキャストたちだ。
その理由は、米The Hollywood Reporterで明かされている。エイブラムスは米パラマウント社の投資家向けカンファレンスの場で第4作の製作を正式に発表したが、なんと一部のキャストたちはこのことを事前に知らされていなかったのだという。あろうことか、キャストの広報担当者にすら共有されていなかったそうだ。
今回の報道によると、第4作を巡っては正式なゴーサインは出されておらず、制作費も固まっていないとのこと。現在行われている出演者との交渉によって予算額が決まることになるという。カーク船長役のクリス・パインが交渉に入った最初のキャストであると伝えられており、さらにパインはレギュラーキャストを揃って続投させるための「要(linchpin)」と紹介されている。
本作は、2009年の第1作『スター・トレック』、2013年の第2作『スター・トレック イントゥ・ダークネス』、2016年の第3作『スター・トレック BEYOND』に続くシリーズ第4作。監督には「ワンダヴィジョン」(2021)のマット・シャクマンが抜擢された。脚本は、『カオス・ウォーキング』(2021)リンジー・ビアーと『キャプテン・マーベル』(2019)ジェニーヴァ・ロバートソン=ドウォレットによる草稿を基に、 『アバター2(仮題)』のジョシュ・フリードマンと「ワンダヴィジョン」のキャメロン・スクワイアが執筆する。
撮影は2023年12月22日の米公開を目指して、2022年末までのスタートが見込まれている。とはいえ、メインキャストとの交渉が未締結である今はまだ、不確定情報として見ておくほうがよさそうだ。
▼『スター・トレック』 の記事
『スター・トレック:セクション31』4月25日配信決定、予告編 ─ ミシェル・ヨー主演、シリーズ最新映画 暴君の真実を描く 「スター・トレック」宇宙艦隊アカデミー描く新スピンオフ、配信前にシーズン2決定 ─ 「シー・ハルク」タチアナ・マスラニーも出演 自信作 セバスチャン・スタン、映画『スター・トレック』主演候補だった ─ DC『グリーン・ランタン』もライアン・レイノルズに敗れる キャリア初期のエピソード 『スター・トレック』スポック役ザカリー・クイント、「絶対に復帰したい」と熱く語る 映画第4作、現在も企画進行中 映画『スター・トレック:セクション31』2025年Paramount+で配信決定、ミシェル・ヨー主演 ─ 皇帝フィリッパ・ジョージャウの物語、特報も公開 「スタトレ」製作陣が豪華集結
Source: THR