「ストレンジャー・シングス」新ヴィランは「本当のヤバい悪」 ─ キャスト一同、シーズン4前代未聞の恐怖を予告

「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(2017-)の新章、シーズン4が遂に配信開始となった。これまでキャスト一同から史上最もダークと評されてきた新シーズンでは、「ヴェクナ」という名の新ヴィランが登場する。2022年5月中旬に行われたシーズン4のプレミアイベントでは、米Varietyに対してキャスト数名がヴェクナについて説明しており、彼らによればこれまでのデモゴルゴンやマインド・フレイヤーといったヴィランからは格段とパワーアップした存在らしい……。
ヴェクナのファーストルックは、すでに予告編で公開済み。どうやらヴェクナは裏側の世界を牛耳る存在のようで、映像では新たな謎に迫る少年少女たちに向けて「お前たちの負けだ」と早くも勝利宣言をしているようだった。その姿は、『ハリー・ポッター』シリーズに登場するヴォルデモート卿や「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)のホワイト・ウォーカーを彷彿とさせる。いったい、ヴェクナとは何者なのか。
目的や存在など、謎が多いヴェクナだが、ホッパー役のデヴィッド・ハーバーがより詳細に説明している。いわく、ヴェクナは「見たこともないような心理ホラーそのもの」とのこと。さらにハーバーは「裏側の世界はクリーチャーがうようよいる野蛮な荒野で、そこには暴力もありました。でも、こんなに故意的で精神的に攻めてくる悪は見たことがないです」とヴェクナの特徴を伝え、「シリーズにまさしく必要だった本当のヤバい悪です」と予告している。
ハーバーがここまでヴェクナを知っているということは、ロシアにいるというホッパーもその脅威に立ち向かうことになるのだろうか。どうやら、そうではないらしい。「僕はあまり関係ないです。ストーリーラインは別のところにあるのでね」とハーバー。「ロシアの刑務所にはデモゴルゴンがいるんで、僕はそっちとやり合わなくてはいけないんです」と続け、シーズン3のラストの展開を踏まえたホッパーのストーリーを示唆する。
ところでヴェクナの再現にあたり、シリーズを手掛けるダファー・ブラザーズは、名作ホラーに登場するヴィランらしさを醸成させるべく特撮を用いたことを明かしていたが、これにはスティーブ役ジョー・キーリーも太鼓判。「特撮ファン、古典ホラーアドベンチャー映画のファンとして、(ヴェクナは)前代未聞です。これに似たことをやっている人たちはいないと思いますし、いちファンとしての僕も大興奮でした」とジョーは撮影当時を振り返る。
そんなヴェクナについて、「すっごく怖いんです」と語るのは、これまでのシーズン3で見事なバイブスを残してきたエリカ役のプリア・ファーガソン。まるでいち視聴者の目線から語るように、プリアは「心が乱されることになりますよ」とヴェクナの脅威を予告している。「私はジャンプスケア以上にビビったので、皆さんもこれまで以上に恐怖を感じるのではないでしょうか」。
ここまでで、ヴェクナがただただ怖いということだけはお分かりになったはずだが、それでも完全にお出ましとなるまでは未知の世界だ。対面してみないことにはその恐怖レベルを実感することも難しいが、プロデューサーを務めるショーン・レヴィはヴェクナをこう形容していた。「デモゴルゴンが、抱き締めたくなるほど可愛く見えちゃいますよ」。
Netflix「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン4Vol.1は配信中。Vol.2は7月1日(金)より配信開始。
▼「ストレンジャー・シングス 未知の世界」 の記事
「ストレンジャー・シングス」最後のシーン撮影「まるで感情の二日酔い」とマイク役フィン・ウルフハード ─ 「満足、混乱、悲しいけどすごく幸せ」 どんな感情だろう 「ストレンジャー・シングス」最終日に泣きすぎてセイディー・シンクは目がパンパンに腫れる ─ 「とんでもなく腫れた」 「あんなに腫れたの初めて」 「ストレンジャー・シングス」ヴェクナ役、もう悪役やりたくない ─ 「だって精神的にぶっ壊れるから、マジで」 「本気で言ってます」 「ストレンジャー・シングス」最終シーズンが順調、予定通り2025年配信へ ─ 「予定より前倒しで進んでいる」 ただいまVFX作業中 「ストレンジャー・シングス」ダファー兄弟の新作は「老人ホーム版ストレンジャー・シングス」? ─ 「自転車じゃなくてゴルフカートに乗るんです」 豪華キャストにも注目ですよ
Source: Variety