シルベスター・スタローン、「ニック・フューリーなら演じたい」 ─ 演じてみたいコミックキャラクターを訊かれ

スーパーヒーローを演じるならどのキャラクターがいいかと考えることは俳優自身にとっても、ちょっとわくわくすることのようだ。シルベスター・スタローンは米The Hollywood Reporterのインタビューで、ちょっと意外な答えを返している。
『ロッキー』シリーズ、『ランボー』シリーズを筆頭に、数十年に渡ってトップアクション俳優の座を不動のものとするスタローン。『エクスペンダブルズ』シリーズでは監督や脚本も担い、文字通りアクション映画業界を多方面から支えている。Paramount+の「Tulsa King(原題)」ではドラマ作品へ本格進出も果たしており、新たなフィールドへの挑戦を果敢に続けている。
一方で、スター俳優のスタローンにもすれ違いとなった作品がある。リチャード・ドナーは『スーパーマン』(1978)でスタローンの起用を考えていたが、実現には至らずクリストファー・リーヴが主演を演じることになった。この件に対してインタビュアーから「ほかに演じてみたいキャラクターはいますか」と尋ねられると、スタローンはこう語っている。
「私はコミックのキャラクターには見えないですよね。ターミネーターを演じることはできなかったでしょう。口が曲がったロボットなんていないでしょうし、うまくいかないと思います。でも、ニック・フューリーなら演じられるかもしれませんね。メインの役じゃないキャラクターがいいです」
ニック・フューリーはマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品ではサミュエル・L・ジャクソンが演じるS.H.I.E.L.D.長官で、いわばアベンジャーズたちにとってのボスだ。アイパッチをまとったそのビジュアルは一度見たら忘れられない強力なインパクトを放っているが、もしもスタローンが演じていたら、どんな印象になっていただろう。
自身をコミックのキャラクターには向いていないと語ってはいるが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)ではラヴェジャーズの艦隊を率いるスタカー役を演じ、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3(原題)』にも引き続き出演することが決定しているスタローン。グラフィックノベルをベースにした映画『サマリタン』(2022)でも元スーパーヒーローを演じており、そのポテンシャルは十分に発揮されている。スタローンが更なるキャリアを開拓するか、要注目だ。
Source:The Hollywood Reporter