マーベル・スタジオ、故スタン・リーのカメオ出演メイキング集を製作中 ─ RDJが語る『シビル・ウォー』NGエピソードも

『アイアンマン』(2008)からマーベル・シネマティック・ユニバース作品を手がけてきたマーベル・スタジオが、2018年11月にこの世を去ったアメコミ界の重鎮、スタン・リーによるカメオ出演シーンのメイキング映像集を製作しているという。
スタン・リーのカメオ出演、舞台裏も撮影されていた
これまでマーベル・コミック原作の映画やドラマに多数出演してきたスタンだが、シリーズの全作品に出演したのはマーベル・シネマティック・ユニバースのみ。実は、その舞台裏の様子もスタジオ側はきちんと残していたようだ。
米Entertainment Weeklyの『アベンジャーズ/エンドゲーム』主要キャストによる座談会に出席したケヴィン社長は、スタンのカメオ出演シーンだけを収めたメイキング映像を製作していることを明かした。
「映像を編集しています。こういうものを作ったことはないんですが、すべてのカメオでは舞台裏の様子を撮っていました。資料のためにカメラを回していて、そこでは彼(スタン)が演技をしているんです。スタンが亡くなったことは私たち全員にとって非常につらいことですが、その映像を観ていたら元気が湧いてきましたね。素晴らしかった。」
ケヴィン社長によれば、メイキング映像には『アイアンマン』(2008)からのカメオ出演の模様が捉えられているほか、『アベンジャーズ』(2012)の本編からは惜しくもカットされた出演シーンも入っているとのこと。「いつ公開するかはわかりませんが、ホームビデオのようなものになると思います」と語られている。
ちなみにアイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.は、この座談会にて、スタンが『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)の撮影中にNGを出していたというエピソードを明かした。
「『シビル・ウォー』のラストでは、ローディとトニーが一緒にいて、(スタンが)FedExの配達員として出てくるんです。彼は僕らと一緒でしたよ。すごい大物なんですが、まあボンヤリしてるんで、みんなでフォローしたわけです。カメラが回ったら、スタンが“配達ですよ、トニー・スタンクさん!”って(笑)。そこで僕らは、“うん、最高ですね”と。そこからはどんどん良くなくなっていくんですよ。完璧に僕と同じ。テイク1が一番いいんです。」
一同を笑わせたロバートだが、隣に座っていたスカーレット・ヨハンソンが「お願いしますよ…」とつぶやくと、すかさず「いや、僕はテイク2が一番いい、そこで止めるべき」と一言。ともあれ、そんなスタンのNGシーンもメイキング映像では見られることになりそうだ。
ちなみに『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)『アベンジャーズ/エンドゲーム』などを手がけたアンソニー&ジョー・ルッソ監督は、スタンにまつわる「ドキュメンタリー以上の作品」を手がけていることを以前明かしていた。ルッソ兄弟が関わっているのは別の企画なのか、それともこのカメオ出演のメイキングなのか…? 今は続報を楽しみにしておくことにしよう。
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)より全国公開中。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html