Menu
(0)

Search

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』原作者が謝罪、『スター・トレック』批判的発言で ─ 「失礼で意地悪になってしまった、ごめんなさい」

JD Lasica from Pleasanton, CA, US, CC BY 2.0 , via Wikimedia Commons

自身の小説に基づく映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』が大ヒット上映中の作家アンディ・ウィアーが、『スター・トレック』シリーズ作品の一部をやや過激に批判したことについて、ドラマ製作者のアンディ・ウィアーに謝罪を行った。

ウィアーの発言が注目されたのは、ポッドキャスト番組に出演した時のことだ。このトーク内で有名SFシリーズ『スター・トレック』の話題に及んだ時、ウィアーは近年のシリーズ作について「『ストレンジ・ニュー・ワールド』はかなり良い」「『エンタープライズ』も嫌いではなかった」「『ローワー・デッキ』も楽しくて面白かった」としつつ、「その他は切ってしまっていい」と批判的な姿勢を示してた。

あわせて読みたい

さらに、かつて自身の『スター・トレック』企画を製作総指揮のアレックス・カーツマンに提案したものの、却下されたことがあるとも明かしていたウィアーは、冗談ぽく「くそくらえだ(fuck ‘em)」と発言。本人の意図とは異なるであろうが、海外メディアではウィアーがカーツマンにやや敵対的な姿勢を取ったかのような報じ方がなされた。

これを受け、映画『クライム101』の映画化などで知られるアメリカの著名な犯罪小説家ドン・ウィンズロウはXでウィアーの姿勢を批判。「『プロジェクト・ヘイル・メアリー』と『火星の人』の成功、おめでとうございます。私は本当のファンです」「でも、浮かれているからといって、他の作家の作品を貶すような真似はしないでほしい。言っておくが、アレックス・カーツマンは先見の明あるライター・クリエイター・プロデューサーであり、君は彼に謝罪すべきだ。作家として、作家に対してね」と呼びかけた。

この投稿に一般ユーザーから「偽善者め、お前なんなんだよ、作家警察かよ」と寄せられると、ウィンズロウは「作家とは他の作家のために立ち上がるものです。だからこそライターズ・ギルドができたんです」と反論。「調子が良い時だからといって、自分のプレゼンを却下したというだけで他の作家の作品を貶めるようなことはしません」との主張を貫いた。

こうした事態を受け、ウィアーはFacebookでカーツマンへの謝罪を投稿している。

「やあ、アレックス。アンディ・ウィアーです。ポッドキャスト番組での発言を謝罪したく、投稿しています。

僕の言葉が、文脈から切り離されて、扇情的な一言になってしまった気がします。僕があなたを人としてどれだけ好きで、あなたがどれだけ素敵な人なのかについて話した他の部分も見てくれたことを願います。それに、僕が『ストレンジ・ニュー・ワールド』『ローワー・デッキ』がどれだけ好きかということも。

僕は盛り上げようと思って言ったんですけど、今思えば失礼で意地悪に聞こえてしまったと思います。だから、ごめんなさい。それから、『彼らは私の企画を受け入れなかった。くそったれだ』と言ったところは自虐のつもりだったんですけど、文脈から外れると、本気でそう言っているように読めてしまいますね。

僕は昔から、ぶっきらぼうな人なんです。それに、自分の発言がメディアに取り上げられるなんて10年も前のことだったので、自分の映画が上映されている間は発言に気をつけるべきということを、忘れてしまっていました。あと数ヶ月もすれば、また引きこもって小説を書くようになって、誰も僕を気にしなくなるでしょう。

とにかく、もしもリアルタイムで話したいのなら、たとえ僕をボロクソに叱るだけであっても、電話でもZoomでも喜んで応じます。」

好きだからこそ厳しくなる、その熱量は熱心なファンほど理解できるものでもあるだろう。とりわけ、多くの人が愛する『スター・トレック』のような長寿シリーズならなおさらだ。同シリーズは現在『ストレンジ・ニュー・ワールド』『スターフリート・アカデミー』の新シーズンが控えているほか、新規リブート版映画が計画されているが、新企画が立ち上がる余地は十分ある。怪我の功名というべきか、この話題をきっかけにしてウィアーが改めて『スター・トレック』作品を手がける可能性が誕生すれば嬉しい。

Writer

アバター画像
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者、運営代表。執筆・編集から企画制作・取材・出演まで。数多くのハリウッドスターに直接インタビューを行なっています。お問い合わせは nakataniアットriverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly