ペドロ・パスカル&イーサン・ホーク主演『Strange Way of Life』予告編が公開 ─ 巨匠ペドロ・アルモドバル最新作

「THE LAST OF US」(2023-)「マンダロリアン」(2019-)のペドロ・パスカル、「ムーンナイト」(2022)『ブラック・フォン』(2022)のイーサン・ホークの共演による、巨匠ペドロ・アルモドバル監督の最新作『Strange Way of Life(原題)』の予告編が海外で公開された。監督の過去作とは一味異なる雰囲気が印象的な映像となっている。
『オール・アバウト・マイ・マザー』(1999)『ペイン・アンド・グローリー』(2019)などで知られるアルモドバルにとって、本作は『ヒューマン・ボイス』(2020)に続いて2度目となる全編英語作品。また、同作とおなじく短編映画となっている。パスカル&ホークはカウボーイのカップルを演じ、シルバ(パスカル)が旧友ジェイク(ホーク)に会うため、25年ぶりに砂漠の町を訪れるというあらすじだ。
公開されたトレーラーでは、二人の親密そうなシーンも見受けられるが、シルバが「君が人生で私を愛してくれたことはない」とジェイクに対し語気を強めると、ジェイクは「そんなことを言うな」とシルバに銃を向ける。一方、シルバがベッドに横たわるジェイクに「何年も前、君は、二人の男が牧場で一緒に暮らして何ができるだろうと僕に尋ねたね。今答えるよ」とつぶやくシーンからは、これまでの深く、そして複雑な関係性が垣間見える。
このプロットはアン・リー監督、ヒース・レジャーとジェイク・ギレンホール主演の『ブロークバック・マウンテン』(2005)を想起させるものだが、アルモドバルはおよそ20年前、『ブロークバック・マウンテン』を監督するオファーを受けていた経緯がある。しかし、自身が求める作品を製作するにあたって、クリエイティブ面での自由が得られないのではないかという不安を理由に、オファーを辞退していたのだ。
アルモドバルは「この作品には西部劇の要素がたくさんあります。銃使いの殺し屋がいて、牧場があって、保安官がいます。しかし私が思うに、ほとんどの西部劇が捉えてこなかった二人の男性の対話が、この作品にはあるのです。今、私は皆さんにたくさん伝えられると思います」とコメント。20年前に実現しなかった企画が、アルモドバルの意図する形で実現されることとなるようだ。サンローランのクリエイティブ・ディレクターを務めるアンソニー・ヴァカレロによる衣装と、アルモドバル作品では常連のアルベルト・イグレシアスによる音楽にも注目したい。
映画『Strange Way of Life(原題)』は、2023年5月16日~27日のカンヌ国際映画祭にてプレミア上映予定。日本国内でのリリースにも期待がかかる。
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Source: Variety