『スーサイド・スクワッド』エアー・カットが本当に実現か ─ 「クソな扱いを受けてきた」と監督が到来を示唆

2016年版の『スーサイド・スクワッド』で、デヴィッド・エアー監督が本来意図した通りに仕上げられたディレクターズ・カット、いわゆる「エアー・カット」が、近く本当にお披露目されるかもしれない。エアー監督が重要な告知を行なっている。
『スーサイド・スクワッド』はDCヴィランが終結して危険な任務に挑む様を描いた作品。ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)やジョーカー(ジャレッド・レト)といった“クセ強”ヴィランたちは絶大な人気を博した一方、製作時にはスタジオによる大部分における介入があったといい、そのためにエアー監督は当初の意図を捻じ曲げて完成せざるを得なかったとされる。過去にエアーは、「あれは僕の映画ではない」とまで発言している。

エアー・カットは、同じくDC映画である『ジャスティス・リーグ』をザック・スナイダー監督の当初の意向に基づき蘇らせた『ザック・スナイダーカット』が、ファンの熱い要望によって実現したことを受けて求められるようになったもの。エアーも過去数年間にわたって言及しており、「ほぼ完成している」と存在を認めるコメントも残している。
この度エアー監督は英Total Filmの取材にて、いつかお披露目されるかとの話題に対して「されると思います。僕は希望を持つつもりです」と公開の可能性があることを示唆。さらに、「ある種の物語に投資している人たちの多くは、お披露目されたくないと思っているでしょう。政治的な向かい風が強いってことですよ。なぜなら、もしもあのカットが公にされたら、この映画がいかに不甲斐なく、クソな扱いを受けてきたか、役者たちの偉大な仕事がいかに奪われてきたか……、(エアー・カット版の)映画を一度観たら、そういうシナリオがぶっ飛んでしまうからですよ」と不満をぶちまけた。
2021年にはワーナー・メディア・スタジオのCEO(当時)によって製作予定はないと否定されていたが、『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』も同様に一度否定されながらも公開されたという事例がある。
また、それからワーナーは組織改編が行われているので、意思決定系統が変わったことで実現に向けた門戸が開いたのかもしれない。「何かが起こります。何かが明かされますよ」とエアー監督は意味深な告知で締めくくっている。「真実はいつも明かされる。いつだって明かされるんです」。
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Source:Total Film