Menu
(0)

Search

「異世界スーサイド・スクワッド」ファンが「こう来たか」と驚く作品に ─ 独自の魅力、「東京コミコン2023」でたっぷりトーク

「異世界スーサイド・スクワッド」東京コミコン2023

DCファンで知らない人はいないあの悪党チーム「スーサイド・スクワッド」を『SPY×FAMILY』の制作会社WIT STUDIOが完全新作オリジナルアニメーションとして制作した「異世界スーサイド・スクワッド」が2024年放送・配信予定となる。「東京コミコン2023」最終日の12月10日、本作の声優陣とプロデューサーがスペシャルゲストとしてステージに登場。かねてより注目されてきた作品への期待をさらに高めるようなトークが展開された。

MCの呼びかけで登壇したのは、ハーレイ・クイン役の永瀬アンナ、ジョーカー役の梅原裕一郎、デッドショット役の山口令悟、ワーナー ブラザース ジャパンから鶴岡信哉の4名。1人ずつ会場のファンへ挨拶したあと、トークがスタートした。

本作は、DCヴィランが集うスーサイド・スクワッドのメンバーが「異世界に行ったら?」という発想で企画されたもの。ハーレイ役の永瀬は「まさかスーサイド・スクワッドがアニメになるとはびっくりしました」と驚きを語る。「しかも異世界だなんて何事?と思いました」。ハーレイといえば、“スースク”の中心的存在。永瀬は「ハーレイは明るくて元気で、自分と似ていることもあると思います」と予告している。

DCの絶対的ヴィラン、ジョーカーも登場する。「オーディションに受かった時はさすがにビビりました」と語るのは、ジョーカー役の梅原。「逆に色んな方が演じられているからこそ、今回は自分が思うジョーカーを演じたいという気持ちでアフレコに挑みました」と意気込みを伝えた。

2016年公開の映画『スーサイド・スクワッド』ではウィル・スミスが演じたデッドショット。吹き替えを務める山口は「まさか自分が選ばれるとは思いませんでした」と恐縮な思いだ。「異世界スーサイド・スクワッド」のデッドショットは、既存のイメージを覆すドレットヘアのデザイン。プロデューサーの鶴岡は、至る所に斬新性が加えられた本作について、「いままでのキャラクターたちとは違うオリジナルで作り上げました。異世界のジョーカー、異世界のハーレイ、異世界のデッドショットという風に考えました」と語っている。

犯罪都市ゴッサム・シティを舞台に、とある任務のために極悪な囚人たちが招集されるというところまではお馴染みの設定だが、「異世界スーサイド・スクワッド」ではここからが完全に新しい。集結した5人の悪党、ハーレイ・クイン、デッドショット、ピースメイカー、クレイフェイス、キング・シャークが、ゲートによって繋がった剣と魔法の“異世界(ISEKAI)”へと送り込まれるというのだ。

昨今のアメコミ映画を象徴する“マルチバース”が本作でも発想の源となっているようだが、これは製作側が意識したことでもある。「日本のアニメで、スースクのメンバーたちがどこに行くべきかと考えた時に、“流行りの”ではないですけど、異世界に行ったらどうなんだろう、という想いから企画がスタートしました」とプロデューサーの鶴岡。「第1話から異世界に行きますが、ひょんなことから5人のメンバーが異世界に行って始まる物語に期待してください」とストーリーを予告した。

今回登壇した梅原が演じるジョーカーは、「スースク」メンバーに含まれていない。鶴岡はジョーカーの立ち回りについて「彼がどう暗躍するのかにも注目してください」と一言。梅原も「彼は別の動きをしています。最後まで見ていたらわかると思います」と期待を高めた。

原案キービジュアルを担当したのは、「PSYCHO-PASS サイコパス」で知られる天野明。デザインに関するやりとりについて、鶴岡は「監督やWIT STUDIOさん、ワーナーの意向を伝えた後に、天野先生からデザイン原案が上がってきました」と語る。「基本的には一発OKでした」。

キャラクターデザインで印象的なのは、幼いように見えるハーレイ。鶴岡は「デザインが(天野から)上がってきた時は“まさにコレだ”と感じました」と当時のファーストリアクションを振り返りながら、「日本の観客に受け入れられやすいデザインになっていると思います」と作品のターゲットに応じた制作を語っている。

話題がジョーカーのデザインに及ぶと、梅原は「色々なジョーカーから少しずつかいつまんだ部分があるのではないか」と持論。鶴岡も「今まではコミカルなジョーカーが多かったですが、カッコいい狂気の方向のコンセプトになっています」と補足を加える。「梅原さんの演技も相まって良い狂気になっていると思います」。

ここで、先駆けて公開されていたティザー映像を改めて披露。上映後、「画に声が付くとこんなに楽しいんですね」と司会が問いかけると、ハーレイ役の永瀬はアフレコ当時を振り返り、「スーサイド・スクワッドの良いところは、悪党たちが主役なので、芝居に関しても自由度が高いことです」と説明。声優たちもアドリブを多用しながら、収録に挑んだという。

デザインだけでなく、注目されているのは音楽も然り。オープニングテーマ「Another World」は、日本を代表するギタリスト、布袋寅泰が手がけた。その布袋からは、会場のファンにコメント動画も届けられた。布袋は「この曲は予想不能なスピーディな展開で異世界への扉を次々と開き、未体験ゾーンへみなさんを誘うスリル満点な作品に仕上がりました」とコメント。作品の紹介を交えながら、「僕も楽しみにしています」と自信を滲ませた。

ハーレイ役の永瀬がWIT STUDIO内を見学するレポート映像の上映、そして会場に駆けつけたファンと登壇者の記念撮影を経た後、最後に鶴岡は「どうしても伝えたいこと」として2つのメッセージを会場に向けて伝えた。

「この作品ですごく大切にしているコンセプトなのですが、まずはハーレイが可愛いということです。永瀬さんの演技もあって、本当に可愛くいきいきとしています。“可愛い”の意味はさまざまですが、ハーレイらしい可愛さが出ていると思います。そこを注目してほしいです。もう一つが、『スーサイド・スクワッド』を知らない人も楽しめるように心がけて作ってきました。知っている人は“こう来たか”と思う作りになっていますので、どちらの方も楽しめると思います。」

「異世界スーサイド・スクワッド」は2024年放送・配信予定。鶴岡によれば「まだ出していない情報もたくさんある」というから、続報に期待しよう。

Suicide Squad © & TM DC. © 2023 Warner Bros. Japan LLC

東京コミコン2023 開催概要

完全ガイドはこちら
会期 2023 年 12 月 8 日(金)11:00~20:00
9 日(土)10:00~20:00
10 日(日)10:00~18:00 ※開催時間は変更となる可能性があります。
会場 幕張メッセ(〒261-0023 千葉県千葉市美浜区中瀬 2-1)1 ホール~4 ホール
※ホールは変更となる可能性があります。
主催 株式会社東京コミックコンベンション、東京コミックコンベンション実行委員会
イベント内容 ・国内外映画、コミックなどの最新情報公開
・企業出展(限定・先行商品の販売、グッズの展示など)
・実際に映画で使用されたプロップ(小道具)や、レアグッズの展示
・最新技術を使った様々なコンテンツの体験
・海外セレブ俳優との交流
・ステージでのライブやパフォーマンス ・コスプレイヤーとの交流、コンテスト ・漫画家やイラストレーターの作品展示や販売、「アーティストアレイ」
お問い合わせ先 東京コミックコンベンション事務局 info@tokyocomiccon.jp

Writer

アバター画像
SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly