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クエストラブ初監督作品『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』日本公開決定 ─ 1969年の革命的フェス、50年越しの解禁

サマー・オブ・ソウル
© 2021 20th Century Studios. All rights reserved.

2021年アカデミー賞授賞式の音楽監督を務めた、ザ・ルーツのクエストラブによる初監督作品『SUMMER OF SOUL (OR, WHEN THE REVOLUTION COULD NOT BE TELEVISED)』が、邦題『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』として2021年に劇場公開される。

本作は2021年1月のサンダンス映画祭にてオープニング作品として上映され、ドキュメンタリー部門の審査員大賞&観客賞をW受賞。2021年の一大事件とも言うべき音楽ドキュメンタリー映画である。まずはUS版ティザー予告映像をチェックしてほしい。

ウッドストックと同じ1969年の夏、160キロ離れた場所で、もうひとつの歴史的な音楽フェスティバルが開催されていた。スティーヴィー・ワンダーやB.B.キングらブラック・ミュージックのスターが集結し、30万人以上が参加したこのフェスティバルの名は「ハーレム・カルチュラル・フェスティバル」。その映像は、なぜか誰の目にもとまることなく約50年も地下室に埋もれたままになっていた。

『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』は、歴史的映像の大発掘を経て、アメリカ音楽史のブラック・ヒストリーの柱となることを運命づけられた一作である。当時まさに頂点を極めようとしていた黒人の歴史やカルチャー、ファッション、音楽の堂々たる発表の場となった革命的フェスティバルの全貌が、貴重な記録映像や当時のインタビュー、映像に初めて触れる当時の参加者たちの証言によって明らかになる。

才気に満ちあふれた若き日のスティーヴィー・ワンダー、フェスの1年前に非業の死を遂げたキング牧師に捧げるゴスペルの女王マヘリア・ジャクソンとメイヴィス・ステイプルズの歴史的熱唱、ウッドストックでもベスト・アクトの一つと称された当時人気絶頂のスライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーンによるパフォーマンス、後世に語り継がれ、聴くものの人生を変えたニーナ・シモンのメッセージ。約50年間、ほぼ完全未公開だった貴重なシーンの数々がついに封印を解かれる。

出演アーティストはスティーヴィー・ワンダー、グラディス・ナイト、デヴィッド・ラフィン(ex.ザ・テンプテーションズ)ら当時のヒットチャートを席巻したモータウン勢から、B.B..キング、ハーヴィー・マン、マックス・ローチなどのブルース&ジャズ勢、さらにマへリア・ジャクソン、ザ・ステイプル・シンガーズ、ザ・エドウィン・ホーキンス・シンガーズといったゴスペルの最高峰。さらにポップ、ラテン、アフリカまでを俯瞰した、まさにブラック・ミュージックを包括したスターが一堂に会している。

監督はザ・ルーツのアミール・“クエストラブ”・トンプソン。ジェイ・Zのプロデューサーとして知られ、4度グラミー賞に輝いたほか、220万人のInstagramフォロワーを誇る。アカデミー賞長編アニメ映画賞&作曲賞を受賞した『ソウルフル・ワールド』(2020)には声優としても出演した。

「ブラック・ライヴズ・マター」が叫ばれ、アフリカ系アメリカ人の歴史と文化に注目が集まる今、もっともも心躍り、感動的かつ重要な、時空を超えたドキュメンタリー映画が登場する。

映画『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』は2021年劇場公開予定

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THE RIVER編集部THE RIVER

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