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新映画『スーパーガール』は「素晴らしい脚本、最高の監督」とジェームズ・ガン自信 ─ 「我々はどの企画もクオリティ・ファースト」

Photo by Erik Drost https://www.flickr.com/photos/edrost88/53817354521/ Remixed by THE RIVER

新生DCユニバースが快進撃から幕を開けた。アニメシリーズ「クリーチャー・コマンドーズ」はファンに支持され、シーズン2が早くも決定。2025年夏公開の映画第1弾『スーパーマン』は予告編公開から世界が熱狂し、わずか1日で2億5,000万回再生を記録している。

その後に控えているのが、2026年6月に米国公開予定の映画第2弾『スーパーガール:ウーマン・オブ・トゥモロー(原題)』だ。新たなスーパーガール役には「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」(2022-)のミリー・アルコック、監督には『クルエラ』(2021)のクレイグ・ギレスピーを起用。2025年1月の撮影開始を目指して準備が進められている。

DCスタジオ代表として新DCユニバースを統括するジェームズ・ガンは、南米メディアOmeleteの取材にて、新たなる映画版『スーパーガール』について、「アナ(・ノゲイラ)が素晴らしい脚本を書いてくれました」と自信をにじませる。「だから最高の監督を起用し、『スーパーマン』の後に作ることを決めたんです。それがベストな選択だったから」

原作は2022年刊行のトム・キングによる同名コミック。スーパーガール/カーラ・ゾー=エルは、いとこのスーパーマンの影から逃れるべく地球を離れ、相棒のクリプト・ザ・スーパードッグと銀河を旅する。その道中、父の仇を取るため復讐の旅を続ける少女ルーシーに出会い……。ヴィラン役は『オールド・ガード』(2020)のマティアス・スーナールツ、撮影監督は『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(2024)の名匠ロブ・ハーディ。

新DCユニバースの特徴は、マーベル・シネマティック・ユニバースや旧DCユニバースとは異なり、個別の映画を最優先するかたちでユニバース全体が展開することだ。「未来のために今を犠牲にするつもりは一切ありません。目の前のストーリーこそがすべて」とガンは力説する。『スーパーガール』が映画第2弾となることも、あらかじめ決めていたわけではなかったそうだ。「ほかにも脚本が執筆されている映画はありますが、この映画ほどの仕上がりになっていなかった」という。

以前にも「中途半端な脚本では絶対にやらない」と語っていたガンは、今回も「脚本の完成を待たずに企画のゴーサインを出すことはありません」と断言。「すべてがもいい作品にならなければいけません。我々のプロジェクトはすべてクオリティ・ファースト。壮大かつ巨大なストーリーを語ることよりもそちらが大事です」と力を込める。もちろんユニバースの基本計画はあるが、「思うようにいかなければ軌道修正する」と腹を決めた。

今後のラインナップには、アンディ・ムスキエティ監督『ザ・ブレイブ&ザ・ボールド(原題)』やジェームズ・マンゴールド監督『スワンプシング(原題)』、ダニエル・クレイグ主演&ルカ・グァダニーノ監督『サージェント・ロック(原題)』のほか、グリーン・ランタンのドラマシリーズ「ランタンズ(原題)」などが待機中。「僕たち自身も驚かされる映画とテレビシリーズです」とガンは言う。

映画『スーパーガール:ウーマン・オブ・トゥモロー(原題)』は2026年6月26日に米国公開予定

Source: Omelete

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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