新スーパーマン役は「クリス・プラット以来」とジェームズ・ガン称賛、ハリウッドの新ブレイクスターに

新スーパーマン役のデヴィッド・コレンスウェットはクリス・プラット並の実力者だ。DC新章『スーパーマン』マーベル『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの両陣を手がけた唯一無二のフィルムメーカー、ジェームズ・ガンが経験を基に称賛する。
新世代スーパーマンを演じるコレンスェットは1993年生まれ、米ペンシルバニア州出身の32歳だ。タイ・ウェストの『Pearl パール』(2022)やグレン・パウエル主演の『ツイスターズ』で端役を演じたが、比較的無名の俳優だった。オーディションではスーパーマン然とした姿でジェームズ・ガンを魅了し、長いプロセスが予想された選考のわずか初日で心を掴んだ。
ガンはスーパーマン役を探すにあたって、次のような基準を設けていたと、米GQに語っている。「見た目が良くても、演技力のない人を選ぶわけにはいかない。演技力があっても、見た目を伴わない人を選ぶわけにはいかない。見た目も演技力もあっても、コメディの部分や、脆弱な一面のない人を選ぶわけにはいかない」。
複雑な条件の全てに合致していたのがコレンスウェットだった。「彼はスーパーマンに見えた」と、ガンはその第一印象を振り返っている。
そんなコレンスェットを、ガンは長年の友に例えた。「デヴィッドが演劇出身者でありながら、運動神経抜群なのも不思議です。これまで仕事をしてきた中でも、こんなことが可能なのは、おそらくクリス・プラットくらいですよ」。
クリス・プラットといえば『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのスターロード/ピーター・クイル役でお馴染み。プラットもガンのマーベル映画に出演して一躍ブレイクを果たした。同シリーズ以降は『ジュラシック・ワールド』シリーズといった超大作のほか、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(2023)では世界一のゲームキャラクター、マリオ役声優の抜擢。ディズニー作品から巨大SF作品まで引っ張りだこだ。「最も興行収入の高い主演俳優ランキング」では5位にランクインしている。
『スーパーマン』は新DCユニバースの初陣で、コレンスウェットが演じるスーパーマンは今後も他作品に登場するだろう。最初に予想されるのは2026年6月US公開予定の『スーパーガール』。もっとも、しばらくはゲスト登場程度に限られると考えられるから、コレンスウェットのスケジュールが向こう数年みっちり押さえられるというわけでもない。『スーパーマン』でのブレイクを活かして、プラットのように幅広い活躍を見せてくれそうだ。

『スーパーマン』は2025年7月11日、日米同時公開。
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Source:GQ