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『スーパーマン』黒人リブート版、企画に進展見られず ─ スタジオは「具体的な計画を確定していない」と米報道

スーパーマン
※画像はイメージです Photo by Guilhem Vellut https://www.flickr.com/photos/o_0/30805643592/ Remixed by THE RIVER

かねてよりワーナー・ブラザース/DCフィルムズが「黒人スーパーマン」を主人公に実写映画化する『スーパーマン』リブート版企画が報じられていたが、その進捗状況はどうなっているのだろうか。

2021年5月、DCエクステンデッド・ユニバースではなく、『ジョーカー』(2019)や『THE BATMAN-ザ・バットマン-』のように独立した作品として開発されていた本プロジェクト。『スター・ウォーズ』『スター・トレック』のJ・J・エイブラムスをプロデューサーに、作家&ジャーナリストのタナハシ・コーツを脚本家に迎えて進行していた。

それ以降、DC映画を製作するワーナー・ブラザース周辺では大きな変化が起こり、スタジオがディスカバリーと統合したことでワーナー・ブラザース・ディスカバリーが誕生。先日、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー映画部門の会長に、米Amazon傘下の制作会社MGMの映画部門責任者を務めていたマイケル・デ・ルカ氏とパム・アブディ氏が就任したばかりだ。

Varietyによると、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは脚本が存在しているにもかかわらず、黒人スーパーマンを主人公にしたリブート版の「具体的な計画を確定していない」とのこと。同社CEOを務めるデヴィッド・ザスラフは、DCフィルムズが知的財産を十分に活用していないと考えており、映画製作に一貫性がなく、人気作の続編などに関して十分な長期計画がないことに「不満を持っている」のだという。

DC映画シリーズを統括するウォルター・ハマダは、『スーパーマン』のリブート版にも関与しているものと思われる。ハマダは『アクアマン』(2019)や『ザ・バットマン』を大ヒットさせてDCユニバースをリブートした立役者であり、彼のDCフィルムズとワーナー・ブラザースへの貢献度は計り知れない。しかし、ハマダとDCフィルムズの契約は2023年で満了することから、それ以降両者の未来は不透明だ。

よって、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーとDCフィルムズの今後が、黒人スーパーマンを描くリブート版企画の運命を左右することにもなりそうだ。今後の進捗に注視しておきたい。

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Source:Variety

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行に料理と、読書とキャンプ。

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