『スパイダーマン:スパイダーバース』製作陣、PS5ゲーム『スパイダーマン:マイルス・モラレス』の構想を2019年から知っていた

アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の製作チームは、発表されたばかりのプレイステーション5ソフト『Marvel’s Spider-Man Miles Morales』(原題)の構想をすでに把握しているという。製作総指揮のフィル・ロードが明かした。
『Marvel’s Spider-Man Miles Morales』は、2020年6月12日(金)、プレイステーション5の作品ラインナップのひとつとして公開されたもの。PS4ソフト『Marvel’s Spider-Man』の続編とみられており、タイトルの通り、主人公をピーター・パーカーからマイルス・モラレスに交代して新たな物語が描かれるようだ。発表に先がけて、実は『スパイダーバース』製作チームは2019年から本作の存在を認識していたという。
We got a chance last year to check out what the insomniacs are up to and… it’s special. They’re special. https://t.co/l1shCVZ1KQ
— Phil Lord is wearing a mask on his determined face (@philiplord) June 12, 2020
「Insomniac Games(開発元)がどんなことをたくらんでいるのか、去年(2019年)しっかりとチェックする機会がありました。スペシャルですよ。彼らもスペシャルだった。」
ゲームの内容については一切明かしていないものの、どうやらロードはPS5版『Marvel’s Spider-Man Miles Morales』の構想に感銘を受けたようだ。また、『スパイダーバース』監督のピーター・ラムジーは、マイルス・モラレスの単独ゲーム実現に拍手をもって反応し、アニメーターのニック・コンドウも「マイルスに自分のゲームが!」とコメントしている。
ところで、『スパイダーバース』製作陣がマイルスのゲームについていち早く知ることができたのは、おそらく『スパイダーバース』続編の製作と無縁ではないだろう。2022年米公開予定の『スパイダーバース』続編は、前作につづいてマイルスを主人公とした物語になると伝えられている。PS5版の内容を先行して把握したのは、作品のコンセプトや内容、演出などに予期せぬ重複が生じないための対策と考えられるのだ。ちなみに、続編の製作総指揮にはフィル・ロード&クリス・ミラーが続投。監督には「ヴォルトロン」(2016-)のホアキン・ドス・サントス、脚本には『シャン・チー&ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス(原題)』のデイヴ・キャラハムが就任している。ということは、少なくともこの2人も……。
プレイステーション5専用ソフト『Marvel’s Spider-Man Miles Morales』は2020年発売予定。なお、『スパイダーマン:スパイダーバース』続編映画(タイトル未定)は2022年10月7日に米国公開予定だ。