『スター・ウォーズ』ドラマ版、第3のシリーズ企画が進行中 ─ 「ザ・マンダロリアン」『ローグ・ワン』前日譚に続く一作、配信サービス「Disney+」にて

ディズニー/ルーカスフィルムは、『スター・ウォーズ』の“第3のドラマシリーズ”を水面下で進行しているようだ。2019年5月14日(米国時間)、米国のカンファレンス・イベント「モフェットナサンソン メディア&コミュニケーションズ・サミット」で、ウォルト・ディズニー・カンパニーのボブ・アイガーCEOが語った。
『スター・ウォーズ』3年間の空白埋める
ルーカスフィルムは、2019年12月20日公開『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(原題:Star Wars: The Rise of Skywalker)』をもって『フォースの覚醒』(2015)に始まった新3部作を、そしてシリーズを一貫してきたスカイウォーカー・サーガを完結。その後、「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-)のデイヴィッド・ベニオフ&D・B・ワイスが執筆する新作(タイトル未定)を2022年12月に公開するまで、映画作品は3年間の休止に入る。
もっとも、ディズニー/ルーカスフィルムが『スター・ウォーズ』というコンテンツをまったく動かさずに3年間を送るはずはなかった。映像配信サービス「Disney+」では、すでに2本のドラマ作品が配信されることが決定済みなのだ。しかしアイガー氏によれば、控えているのは2本かぎりではないらしい。
「(『ライズ~』から2022年までの間に)Disney+では『スター・ウォーズ』の実写シリーズを2本製作します。ひとつはジョン・ファヴローが指揮する『ザ・マンダロリアン』で、もうひとつは『ローグ・ワン』の前日譚です。次回作(2022年新作)の公開までに、Disney+では、『スター・ウォーズ』の実写シリーズを少なくとももう1本製作することになるでしょう。」
ここで示唆されたのは、作品の詳細がまったく予想できない“第3のドラマシリーズ”の存在だ。これら3本を断続的に発信することによって、ディズニー/ルーカスフィルムは『スター・ウォーズ』熱を冷まさない、そして「Disney+」の求心力を高めていく狙いだろう。
現に、『アイアンマン』(2008)や『ジャングル・ブック』(2016)のジョン・ファヴローら豪華監督陣による「ザ・マンダロリアン(原題:The Mandalorian)」は順調に製作が進められており、シリーズ初のドラマシリーズとして2019年11月12日に米国配信予定。ディエゴ・ルナ演じるキャシアン・アンドーを主人公とする『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)前日譚ドラマ(タイトル未定)は2021年配信予定とされている。ここにもう1本加われば、『ライズ~』から2022年の新作までの3年間も『スター・ウォーズ』が途切れる隙間はさほどなくなる。すべて追いかけるファンにとっては、新3部作とスピンオフ作品が概ね1年スパンで公開されてきたより短く感じることもありそうだ。
2019年5月16日現在、ルーカスフィルムが進めているらしい『スター・ウォーズ』第3のドラマシリーズについてはタイトルをはじめ一切の情報がわかっていない。映画の休止期間、ドラマの世界ではいったい何が起こるというのか…?
Source: /Film