『スター・ウォーズ』マーベル社長の新作映画、新たなキャラクターと舞台を描く ─ スカイウォーカー・サーガから独立か

『アベンジャーズ』などのマーベル・シネマティック・ユニバース作品を指揮してきた、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長による『スター・ウォーズ』新作映画(タイトル未定)が、スカイウォーカー・サーガから独立した作品となる可能性が高まってきた。
ファイギ社長がプロデュースを務める『スター・ウォーズ』新作映画は、『エピソード4/新たなる希望』(1977)に始まったスカイウォーカー・サーガが『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019年12月20日公開)で完結するにあたり、ルーカスフィルムが計画している“新展開”の一環。このたびファイギ社長は、米The Hollywood Reporterのポッドキャストにて、言葉少なくも『スター・ウォーズ』についてこう述べている。
「僕はあの世界が大好きですし、あのユニバースの新たな人々、新たな舞台を掘り下げようという考えも大好き。今のところ言えるのはそれが全てです。」
もちろんファイギ社長は自身の計画を明らかにしていないが、少なくとも、自身の手がける作品が『スター・ウォーズ』の「新たな人々、新たな舞台」を描くものになることを示唆している。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)や『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)のように、スカイウォーカー・サーガに存在したストーリーやキャラクターを描き直すよりも、むしろ『最後のジェダイ』(2017)のライアン・ジョンソン監督が新3部作として構想するのと同じく『スター・ウォーズ』の世界を拡張する作品となる可能性が高そうだ。
『ハン・ソロ』の興行成績がスタジオの希望に届かなかったことなどから、現在、ファンの間で「スター・ウォーズ疲れ」が起きているとも一部ではささやかれている。しかし、これについてファイギ社長は「約5年で5本の映画を作り、50億ドル以上を稼いでいるわけで、彼ら(ルーカスフィルム)は『スター・ウォーズ』をうまく扱っていると思いますよ。『スカイウォーカーの夜明け』にもすごく注目しています」とコメントした。
なおディズニー/ルーカスフィルムは『スター・ウォーズ』新作映画を2022年12月に公開すると発表していたが、同作の脚本・製作に就任していた「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)のデヴィッド・ベニオフ&D・B・ワイスはスケジュールの都合でプロジェクトを去った。しかし、これを受けてファイギ社長による新作の公開が繰り上げられることはないとみられている。
Sources: THR, Comicbook.com