『スター・ウォーズ』、もうハン・ソロのようなリキャストはやらない意向か ─ ルーカスフィルム社長「はっきり自覚している」

『スター・ウォーズ』は今後、映画『ハン・ソロ』のように過去作の人気キャラクターを新キャストで蘇らせることはしないだろう。
ルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディは米Vanity Fairで、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』で学んだ教訓を話している。同作は、オリジナル3部作でハリソン・フォードが演じたお馴染みのキャラクターの若き日々を描くという野心と共に制作された2017年の映画。若きソロ役はオーディションでの争奪戦の末にオールデン・エアエンライクが獲得していた。
しかしながら『ハン・ソロ』は『スター・ウォーズ』ディズニー傘下史上最低の興収成績に。続編制作も視野にあったと見られたが、実現は望み薄だ。
「ソロの魅力は、他の役者では再現できないのだろう」。Vanity Fairはこう記した後、「何かを学ぶ瞬間があっても良いはずです」とのケネディの言葉を連ねている。「それができないことを、今私たちははっきりと自覚しています」。
これは、『スター・ウォーズ』が今後『ハン・ソロ』同様の取り組みを行う意向がないことを示している。過去作の人気キャラクターを再登場させる新作としては「オビ=ワン・ケノービ」などがあるが、これは過去に演じたキャストが再演することを売りとした企画。また、ドラマ「マンダロリアン」「ボバ=フェット/The Boook of Boba Fett」では若きルーク・スカイウォーカーが登場したが、オリジナルキャストのマーク・ハミルの姿のデジタル再現を試みたもので、『ハン・ソロ』とは性質が異なっている。

また、このケネディの発言は、『ハン・ソロ』続編の希望にとどめをさすものでもある。一方で気がかりなのは、新作ドラマとして企画されている詳細不明の「ランド(原題)」だ。ハン・ソロの悪友ランド・カルリジアンを描くものだが、同役はオリジナルキャストのビリー・ディー・ウィリアムズと、『ハン・ソロ』のドナルド・グローヴァーによって演じられた。ビリーはあくまでも高齢(現在85歳)であるし、ドナルドが演じるのであれば『ハン・ソロ』同様の問題に直面する恐れがある。
Source:Vanity Fair