打ち切り「S.W.A.T.」スピンオフで復活、ホンドーが帰ってくる

3度目の打ち切りで完結を迎えたドラマ「S.W.A.T.」より、新たなスピンオフ「S.W.A.T. Exiles(原題)」の制作が発表された。主演は引き続き、ダニエル・“ホンドー”・ハレルソン役のシェマー・ムーアが務める。米Varietyなどが報じた。
米CBSで放送された「S.W.A.T.」(2017-2025)は、ロサンゼルス市警の特殊武装戦術部隊S.W.A.T.の活躍を描いた犯罪アクションドラマ。2023年5月にシーズン6での打ち切りが発表されたが、CBSがこれを撤回してシーズン7をファイナルとして制作。翌年にはシーズン8への更新が決定したものの、最終的に同シーズンをもって終了が発表された。打ち切りの背景には、制作スタジオのソニー・ピクチャーズ・テレビジョンとCBSの交渉不成立がある。
このたび海外バイヤー向けのイベント「LAスクリーニング」で、ソニーは単独でスピンオフシリーズの制作を発表。全10話構成の続編となり、「LUCIFER/ルシファー」などのジェイソン・ニンがショーランナーを務める。あらすじは次の通り。
「注目度の高い任務で失敗し、引退を余儀なくされたダニエル・“ホンドー”・ハレルソン。ところが最後のチャンスとして呼び戻され、未経験かつ予測不能な若者たちで構成された実験的なS.W.A.T.部隊を率いることになる。ホンドーは、世代間ギャップや個性の衝突を乗り越えながら、アウトサイダーだらけの部隊を街を救う立派なチームに育て上げ、自身を形成したプログラムを救わなくてはならない。」
スピンオフの開発はすでに始まっており、2025年夏に米ロサンゼルスでの撮影開始が予定されている。ソニーは「『S.W.A.T.』の熱心なファン層にリーチし、新たな視聴者を惹きつけるためにふさわしいパートナーを見つける」と声明を発表。今後、動画配信サービスや放送局、ケーブル局に売り込みをかける見通しだ。
本家の打ち切りを惜しんでいたムーアは、今回の声明で「『S.W.A.T.』の8シーズンは本当に素晴らしく、忘れられない経験でした。世界中を楽しませ、困難に立ち向かい、2度の打ち切りから復活し、皆さんから愛され続けてきました」と振り返りつつ、「次世代の『S.W.A.T.』にワクワクしています」「『S.W.A.T.』というシリーズ、スリル満点のアクション、心に響くドラマとストリーテリングを守り続けます」と意気込みを語っている。
ソニー・ピクチャーズ・テレビジョンのキース・ル・ゴイ会長も、「S.W.A.T.」シリーズの拡大について「力強いストーリーテリングを支持すること、チームのそのような物語を世界中の視聴者に届ける卓越した能力を信じている」とコメントした。
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Source:Variety