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『ターミネーター』新作も米国公開日変更、リブート版『チャーリーズ・エンジェル』と直接対決へ ― 『ワンダーウーマン』続編の影響大か

アーノルド・シュワルツェネッガー
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/7588449480/

アーノルド・シュワルツェネッガー主演、『ターミネーター』シリーズの新作映画(タイトル不明)の米国公開日が変更されたことがわかった。先日から話題作の公開延期やスケジュール変更が相次いでいるが、本作も一連の動きに影響を受けた形とみられる。米Deadlineほか複数のメディアが伝えている。

『ターミネーター』シリーズの6作目となる新作映画は、これまで2019年11月22日の米国公開予定と告知されていた。しかし米パラマウント・ピクチャーズは公開予定を約3週間繰り上げ、米国公開日を2019年11月1日に再設定している。先立って公開日を変更していたリブート版『チャーリーズ・エンジェル(邦題未定、原題:Charlie’s Angels)』と同日の劇場公開となる。

実は、『ターミネーター』新作映画が米国公開日を変更するのは今回が初めてではない。2018年4月、諸般の事情によって2019年7月26日から同年11月22日へと公開日を約4ヶ月延期していたのだ。

では、なぜそこから公開日を3週間も繰り上げることになったのか。その大きな理由とみられるのが、DCコミックス原作映画『ワンダーウーマン 1984(邦題未定、原題:Wonder Woman 1984)』の米国公開日が2019年11月1日から2020年6月5日へと約7ヶ月延期されたことだ。『ターミネーター』の新たな公開日は、もともと『ワンダーウーマン 1984』が公開される予定だった日なのである。

『ワンダーウーマン』は米国で4億1,260万ドル、全世界で8億2,180万ドルという興行収入を達成、女性監督作品としては史上第1位の記録を樹立した。こうした前例を受けて、ライバルの大手スタジオは自社作品を『ワンダーウーマン 1984』と直接対決させない方針だったとみられる。『チャーリーズ・エンジェル』を製作するソニー・ピクチャーズは、『ワンダーウーマン 1984』の公開延期が発表された直後に11月1日への公開日変更を発表。パラマウントも『ターミネーター』のスケジュール変更をさほど間を空けずに決定している。

いささか興味深いのは、結果的にソニーとパラマウントの注目作が激突すること、また1976~1981年に“元祖”のテレビドラマ版が放映された『チャーリーズ・エンジェル』、1984年に第1作が公開された『ターミネーター』の最新作が同日に公開されることだ。もっといえば『ターミネーター』新作映画は、サラ・コナー役を再演するリンダ・ハミルトンのほか、新キャストのナタリア・レイエス&マッケンジー・デイヴィスという“3人の女性”を前面に押し出しているのである……。

『ターミネーター』シリーズの通算6作目となる本作には、プロデューサーとしてジェームズ・キャメロンが登板する『ターミネーター2』(1991)の正統な続編。シュワルツェネッガー&ハミルトンのほか、主役級の人物ダニ・ラモス役にコロンビア出身の新鋭女優ナタリア・レイエス、その兄役にディエゴ・ボネータ、新ターミネーター役でドラマ「エージェント・オブ・シールド」(2013-)のゴーストライダー役で知られるガブリエル・ルナ、また『ブレードランナー 2049』(2017)のマッケンジー・デイヴィスが起用されている。

映画『ターミネーター』新作(タイトル不明)は2019年11月1日に米国公開予定

Sources: Deadline, Variety
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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