ノーラン最新作『TENET テネット』米公開が2週間延期 ─ 代わりに『インセプション』10周年の再上映へ

クリストファー・ノーラン監督による最新作『TENET テネット』の米国公開が、新型コロナウイルスの影響を受けて、当初予定されていた2020年7月17日(金)から7月31日(金)に延期されることがわかった。全米の映画館が全面的に閉鎖を余儀なくされた中、“映画産業再始動の鍵”として公開スケジュールに注目が集まっていた1作だ。米ワーナー・ブラザーズの会長トビー・エメリック氏が声明を発表している。
「この複雑で急速に変化する状況の中で、圧倒的な視野と規模を兼ね備えた、クリストファー・ノーラン監督の『TENET テネット』が7月31日に世界中の映画館で公開されることを楽しみにしています。」
また、当初予定されていた公開日には、代わりに今年で公開から10周年を迎える『インセプション』(2010)の記念上映を実施することも発表している。
「誰もが想像していた以上に、最後に大きなスクリーンで映画を観てから長い時間が経ってしまいました。『TENET テネット』の公開が迫り来る中、ノーランのファンに向けて、10周年を迎える傑作『インセプション』を劇場で再上映します。」
未だその全貌は明らかになっていない本作の出演者は、『ブラック・クランズマン』(2018)のジョン・デヴィッド・ワシントン、『トワイライト』シリーズや『グッド・タイム』(2017)のロバート・パティンソン、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)のエリザベス・デビッキ。さらに『キック・アス』シリーズや『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)のアーロン・テイラー=ジョンソン、『イエスタデイ』(2019)のヒメーシュ・パテル、そして重鎮マイケル・ケイン&ケネス・ブラナーのほか、世界各国から豪華な顔ぶれが揃った。
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Source:Variety