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『ブレット・トレイン』アーロン・テイラー=ジョンソン、『TENET』ノーラン作品に絶対参加したかった ─「役の大小は関係ない」

映画『ブレット・トレイン』京都・舞台挨拶 取材撮影写真
©︎ THE RIVER

『ブレット・トレイン』が現在公開中のアーロン・テイラー=ジョンソンは、『TENET テネット』(2020)でクリストファー・ノーラン監督作品への出演を叶えた。「“出させてください”と手を挙げていました」と公開前に語っていたアーロン、お披露目から約2年が経った今、本作への出演を振り返っている。

『TENET』では、“現在から未来に進む時間の概念”から脱出する任務を課せられた主人公が、時間に隠された衝撃の秘密を解き明かし、第三次世界大戦を止める姿が描かれた。アーロンが演じたのは、TENET作戦の部隊指揮官・アイヴス役。アーロンいわく、起用に至るまでには紆余曲折あったという。

このたび米The Hollywood Reporterのインタビューに、『ブレット・トレイン』のプロモーションのためアーロンが登場。『TENET』への参加のきっかけについて質問され、ノーラン監督作への出演を逃すまいと必死だったことを告白している。

「クリストファー・ノーランは、もちろん伝説的な映画監督です。『インセプション』(2010)は、『メメント』(2000)や『ダークナイト』シリーズと並んで、何度も観返してしまうほどお気に入りの作品。私が尊敬してやまず、関わりたいと思う作り手です。彼やウェス・アンダーソンのように、同じ俳優と何度も仕事をする映画監督に憧れているので、ノーランのような方と仕事をする機会が訪れれば、そのときはドアに足を踏み入れられることを願うのみ。彼には常にお目当ての俳優がいるので、自分のところに何かが巡ってくるかどうかは分かりませんから。」

ノーラン監督作といえば、アーロンが言うように、キリアン・マーフィーをはじめ、マイケル・ケインやトム・ハーディなどいわゆる常連俳優が数多く出演している。その仲間入りを果たすためにも、アーロンは『TENET』に出演すべく撮影が始まる直前まで粘り続けたという。

「ジョン・デヴィッド・ワシントン、ロバート・パティンソン、エリザベス・デビッキは撮影を数週間後に控えていましたが、僕はただ“ノーランと一緒の部屋に入りたい”と手を挙げながら待っている状態。正直に言うと、それはとても大変な作業でした。ノーランのオーディションに参加するまでに、何度も別のキャスティングを経験していたんです。最高のものを手にするには、自分が戦い、身を粉にする価値があります。だから、そう簡単にはいきませんでしたが、幸運なことに、彼は僕に役を与えてくれました。」

アーロンがキャスティングされたアイヴスは、決して大きな役どころではなかった。もっともアーロンは、「僕にとって役の大小は関係ありませんでした。ただ(ノーラン)監督の映画で彼の前に立ちたかっただけなんです」と説明。念願の監督の作品に何としても出演したいという熱い思いが実り、『TENET』への参加が実現したのだ。ノーラン監督の次回作『オッペンハイマー(原題)』で主演を飾るのは、『ダークナイト』トリロジーをはじめ『インセプション』『ダンケルク』(2017)などで脇役を演じてきたマーフィー。いつかアーロンも常連俳優となり、ノーラン作品の主演を飾る日がやってくるかもしれない。

Source: The Hollywood Reporter

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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