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クリストファー・ノーラン、『TENET テネット』公開時期の決断権はなかった

TENET テネット
Tenet (c)2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

TENET テネット』は米国に先駆けて海外各国で公開されたが、これはクリストファー・ノーラン監督の判断ではなかったのだという。

『TENET テネット』は当初、2020年7月17日に米国公開予定だったが、新型コロナウイルスの影響を受けて、7月31日、8月12日、無期延期と幾度に渡り公開日の変更を余儀なくされた。その後、米国に先駆けて、2020年8月26日より海外各国にて劇場公開されることが決定。肝心の米国では、2020年9月3日から一部都市にて封切られた。

この度、米The Washington Postの取材に、クリストファー・ノーラン監督が応じた。最も大きな市場である米国に先立って海外で先行公開したことについて、「スタジオが夏に公開することを決断しました。パンデミック下での各国の対応を見て、一部の国では安全に公開できると判断したのでしょう」と語っている。

この決断に対して、「彼らは良い決断をしたと思います……多くの人が本作を見ることが出来ました」としながらも、「この国では話が異なります」と語っている。「ハリウッドの映画製作は、グローバルビジネスです。アメリカだけで成り立っている訳ではありません。自身が置かれている状況を見るだけでなく、他の国で何が起こっているのかを理解して、注力することが重要だと思います」。

一部で批判も浴びたという海外での先行公開だが、クリストファー・ノーラン監督に止める術は「もちろん、ありませんでした」という。今何が起きているのかを見てください。彼らは配給戦略を、資金調達の協力社とさえも話し合うことなく変更したのですよ」。

クリストファー・ノーラン監督が口にした配給戦略の変更とは、ワーナー・ブラザースが2021年公開予定の映画17作を劇場&配信で同時公開するというもの。この件について監督は以前、「不信感があります。特にやり方が良くない」「本当に厄介な、まぎれもない“おとり商法”」などと痛烈に批判していた

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Source: The Washington Post

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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