『ターミネーター』は現実になりつつある、シュワちゃん警告 ─ AIの脅威、「もはやファンタジーではない」

「こんにち、誰もがAIを恐れています。映画『ターミネーター』では、機械に自我が芽生え、人類が乗っ取られる様子が語られました」。アーノルド・シュワルツェネッガーは自身のフォトブックのイベントで、『ターミネーター』で描かれた脅威が現実化しつつあることを語った。米Peopleが伝えている。
お馴染み『ターミネーター」シリーズでは、未来から送り込まれたサイボーグと人類との戦いが語られる。自我を持つAIコンピューターの「スカイネット」や、AIが人類に核戦争を仕掛ける「審判の日(ジャッジメント・デイ)」など、AIは同シリーズで近未来SFの空想として描かれた。
しかし現実世界で、AIは急速に身近なものとなり、有効な活用方法が模索されるようになった。同時に、脅威論も盛んに語られている。今なおハリウッドで進行中の脚本家組合によるストライキでは、AIの利用制限をめぐる協議も含まれた。
「当時、我々はAIの、人工知能の表面をかすっただけでした。考えてみてください。それから数十年が経ち、それは現実のものとなりました」とシュワルツェネッガーは映画『ターミネーター』がある種の予言であったことに驚いている。「もはやファンタジーでも、未来的なものでもありません。今、ここにあるものです。だからこそジム(ジェームズ)・キャメロンの書いたものはすごい」。
実際にジェームズ・キャメロンは、現在のAIの事情に深い関心を示している。既にシリーズ新作の脚本も書き始めており、そこではより最新の見地からAIの探究したいと志しているのだ。『ターミネーター』のような過去のSF映画では大抵、「悪いロボットが暴走する」様が描かれたが、AIにはもっと別の側面があるのではないかと、キャメロンは考えているということである。
このシリーズで、AIは破滅をもたらす脅威として登場した。もしもキャメロンが『ターミネーター』新作を実現させたとしたら、今度はどんな存在として描かれるだろう。
Source:People