ジェームズ・キャメロン、『ターミネーター』新作の脚本を執筆開始か

巨匠ジェームズ・キャメロンはハリウッドで最も多忙な映画監督の1人だ。『アバター』シリーズの続編製作も絶賛進行中だが、なんと『ターミネーター』新作の脚本をすでに執筆し始めていると、イベント登壇時に明かしたようだ。米Comicbookが報じている。
キャメロンは米国ラスベガスで開催されたテクノロジー関連イベント「DELL TECHNOLOGIES WORLD 2023」にて、米Dell社の最高マーケティング責任者とともに、テクノロジーがもたらすイノベーションを議論するセッションに登壇した。セッションに参加した一般ユーザーがツイートで報告したところによると、「キャメロンは3か月前に、新しい『ターミネーター』の脚本を書き始めたが、書き進める前にAIがいかに広がっていくかを知りたがっている」とのこと。
キャメロンが『ターミネーター』リブートに意欲的であることは、以前より本人が言及している。2022年12月時点ではまだ何も正式には動いていないと前置きした上で、「悪いロボットが暴走するのでなく、もっとAIの側面を描いてみたい」と抱負を語っていた。また、ほぼ同時期には、『ターミネーター』シリーズのような銃撃戦を描写することには抵抗を示していると映画作家としての葛藤を吐露している。この度のキャメロンの発言が真実であれば、2023年2月頃から執筆に着手している計算になるだろう。
もっとも、キャメロンは一大プロジェクト『アバター』を5作目まで製作予定。第3作が2024年12月20日に、第4作が2026年12月18日に、第5作が2028年12月22日に米国公開となる予定が発表されており、5作目の脚本もすでに完成していると述べている。また、『アリータ:バトル・エンジェル』(2019)の続編企画についても監督のロバート・ロドリゲスが、「キャメロンともたくさん話し合いをしている」と企画の前進を認めており、キャメロンが現時点でいくつものプロジェクトを抱えていることは明らか。全米脚本家組合(WGA)のストライキもあらゆる企画のスケジュールに影響を及ぼしているため、『ターミネーター』リブートについては、まだ確定した情報はないものの、ファンにとっては非常に行方が気になるところだ。
一方で、『ターミネーター』シリーズの顔であるアーノルド・シュワルツェネッガーは、どんな形で最新作が作られたとしても続投の意志がないとコメントしている。新キャストを擁してのリブートとなるのか、新たな世界が広がるのか、関心はつきない。
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