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彼こそが雷神 ─ マイティ・ソー、『アベンジャーズ』一作目登場シーン大幅カットを免れた理由は「クリヘム実物を見て」

マイティ・ソー
© 2011 MARVEL

アイアンマンやキャプテン・アメリカなどの人気ヒーローが集結した最強の”お祭り映画”、『アベンジャーズ』(2012)。同作では、義弟ロキ(トム・ヒドルストン)の野望を止めるべく地球にやってきた雷神ソー(クリス・ヘムズワース)が大きな活躍を見せていた。しかしながら、当初ソーの登場シーンはかなり少ない可能性があったという。ソーの出番は如何にして増えたのか?『アベンジャーズ』で原案および脚本の一部を担当したザック・ペンが、The Hollywood Reporterのインタビューで明かしている。

『アイアンマン』(2008)や『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)など、マーベル・シネマティック・ユニバースにおける「フェーズ1」の映画製作が進められる中、ペンはフェーズ1の監督らと話し合いながら『アベンジャーズ』の脚本作業を進めていた。しかしながらソーというキャラクターについては一部のスタッフが『アベンジャーズ』には合わないのではないかと懸念しており、ペンもまたソーのシーンを大幅に減らそうとしていたのだという。当時はソーが一般的にはそれほど有名なキャラクターではなかったという点や、アベンジャーズのメンバーに一人だけ異星の雷神が合流できるだろうかという懸念も背景にあっただろう。

しかしながらペンがマーベルのオフィスで実際のクリス・ヘムズワースを見たとき、その懸念は吹き飛んだ。身長約191cm、筋肉隆々の肉体を誇るヘムズワースはコミック版ソーの体格イメージに近く、オーディションでは奇跡の逆転を果たしソー役を射止めた「マジかよ、あいつこそがソーだ」と確信したペンは、ソーのシーンを削ることを止めた。

「当初は、ソーの出番をどれくらい削ろうかと思案していたのですが、(ヘムズワースを見て)これはイケるぞと。他の人達も興奮していましたね。それから、ソーの出番を減らすなんて止めようということになりました。」

マイティ・ソー/ダーク・ワールド
© 2013 MARVEL

結果としてクリス・ヘムズワース演じる大柄の雷神は、『アベンジャーズ』においてメンバーに溶け込みながらも抜群の迫力と存在感を見せた。『マイティ・ソー』シリーズ3作目となる『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)では明るさやお茶目さといった一面も披露し、人気キャラクターとしての地位を不動のものにする。もし『アベンジャーズ』でソーの活躍がさほど描かれなかったとしたら、ここまでの人気は得られなかったかもしれない。

ソーの更なる活躍にも期待したい映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は、2018年4月27日より全国ロードショー。

(文:まだい)

Source: THR

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THE RIVER編集部THE RIVER

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