『ザ・バットマン』新予告篇が米公開、緊迫アクション多数 ─ コウモリとネコ、そしてリドラーの謎

2022年最注目映画の一つ『THE BATMAN-ザ・バットマン-』より、新たな予告編「The Bat and The Cat」が米公開となった。若きバットマンと、謎多きキャットウーマンに焦点を当てた構成だ。
多くの慈善活動で知られるウェイン一族の一人でありながら、「あなたは何もしていないみたいですけれど」と言われるブルース。やれやれ、と言わんばかりに笑うブルースの裏の顔、それは闇夜に紛れて犯罪者と戦うヴィジランティ、バットマンだ。
バットマンとして2年目であるブルースを襲う敵は、最凶の知能犯、リドラー。まるでバットマンに挑戦するかのように、殺人現場に謎の手がかりを残してゆく。その打倒を呼びかけるのが、キャットウーマンことセリーナ・カイルだ。コウモリとネコ。2人は戦いながら、ふたつの身体を急接近させる。「新しいお友達ですか?」とアルフレッド。「わからない」とブルース。
一方リドラーは、バットマンのマスクを剥ぎ取ることを望んでいる。それはリドラーにとって、「この汚れた街の真実を暴く」ことを意味している。「お前はその一部だ」とリドラーが投げかけると、バットマンは「なぜ俺が?」と尋ねる。雷鳴とともに、リドラーはこう嘆く。「ああ、君はもっと利口だと思っていたよ。ブルース……、ウェイン」。
リドラーの巧みな悪知恵に翻弄されたためか、ブルースという人間が崩壊していく。「何年も僕に嘘をついていたんだな、アルフレッド」と、信頼するはずの執事に侮蔑の眼差しを向けるブルース。「誰にだって傷はあるものです、ブルース。あなたはまだウェインなのです」。
不穏な夕闇に包まれるゴッサムシティで、バットマンや人々の戦いは過酷さを極めていく。聖堂らしき場に車が突っ込むと、そこにダクトテープで口を塞がれた人質が現れる。首元には何らかの装置が装着され、左手にはスマートフォンが固定されている。リドラーの声を伝えているのだろうか。「それは残酷であったり、詩的であったり、盲目的であったりする」と、謎を呼ぶリドラーの不気味な声。「それが否定される時、お前が見つけるのは、お前の暴力だ」。そのメッセージは韻を踏んでいて、まさに詩的である。「正義。答えは正義だ」と発するバットマンは、闇の騎士として命がけの戦いに挑んでいく……。

『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は、『ダークナイト』トリロジーや『ジョーカー』(2019)を彷彿とさせるような世界観に包まれたサスペンス要素が色濃い1作。若き日の青年ブルースの葛藤に焦点を当てた、ミステリアスかつエモーショナルな物語が描かれる。
新生バットマンを演じるのは、『TENET テネット』(2020)での好演が記憶に新しいロバート・パティンソン。『ハリーポッター』『トワイライト』シリーズでも活躍したパティンソンによる若きバットマンに期待が高まる。
メガホンを取るのは、『猿の惑星』シリーズでエモーショナルなドラマを描き出したマット・リーヴス監督。「バットマンの起源ではなく、若きバットマンの心の変化を描きたかったんです」との言葉通り、 監督は善悪の揺らぎや嘘が蔓延する現代社会に鋭く切り込んだ作品に仕上げた。
DC映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は2022年3月11日(金)に全国公開。
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