『ザ・バットマン』続編、変わらずブルース・ウェインの物語に ─ 「描きたいのはバットマンの壮大な変化」

ロバート・パティンソン主演『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)の続編映画は、前作と同じくバットマン/ブルース・ウェインの物語に焦点を当てることになるようだ。監督・脚本のマット・リーヴスが、米Colliderにて語った。
バットマン映画の歴史において、『ザ・バットマン』は初めて若き日のバットマン/ブルース・ウェインにフォーカスを当て、成長途中ならではの心理を丹念に描いた。悪役のリドラー/エドワード・ナッシュトンとの対決も、ブルースの内面で起きる葛藤をじっくりと膨らませるもの。リーヴス監督は、続編でもヴィラン中心のストーリーに切り替えるのではなく、変わらずブルースの物語を継続する意向だ。
「僕は、この役柄を演じるロブ(ロバート・パティンソン)は本当に特別だと思いますし、そう信じてもいます。一人称視点の物語ならば、主人公を物語の感情的な中心に据えておくことができますし、その目的は変わっていません。なぜなら、1作目の後に悪役たちがゾロゾロと出てきて、ある意味で映画を乗っ取ってしまい、バットマンが役柄的にも感情的にも後回しになることが過去にもたくさんあったから。」
すなわちリーヴスが描きたいのは、あくまでもバットマン/ブルース・ウェインなのだ。「僕がいくつもの物語を通じて描きたいのは、バットマンというキャラクターの壮大な変化」とも断言されているのである。
現在、DC映画はジェームズ・ガン&ピーター・サフラン率いる「DCスタジオ」による大改革のさなかにある。しかし、複数の企画が断念される中でも『ザ・バットマン』の続編は変わらず進行しており、リーヴスと前作の脚本にも関与したマットソン・トムリンが脚本作業にあたっている。
なお『ザ・バットマン』からは、コリン・ファレル演じるペンギン/オズワルド・コブルポットのスピンオフドラマ「ペンギン」が2023年2月に撮影開始予定のほか、ヴィランたちを収容するアーカム・アサイラムを舞台としたドラマも協議中。リーヴスは自らの“バットバース”を自由に展開できるようで、これらの作品がガン&サフランの巨大計画にいずれ合流するかは不明。近いうちにリーヴスとガンらは話し合いの機会を持つという。
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Source: Collider